SEAゲームズの『鉄拳7』競技のグランドファイナルでは、タイのノパラット・“Book”・ヘンパモルンとフィリピンのアレクサンドレ・“AK”・ラヴェレスが金メダルをかけて激突した。

 Bookは風間仁、AKはシャヒーンの使い手として知られるが、この優勝決定戦では双方ともに豪鬼を選択して勝負に出た。


ゲーム1

 好スタートを切ったのはAKで、ラウンド1を速攻で制した。このあとは双方ともラウンドを取り合う展開となるが、AKはシンプルなジャブによってラウンド4をものにし、まずはシリーズで1-0とリードする。

 

ゲーム2

 ゲーム2に入るとBookが徐々に調子を上げていき、ラウンド3では相手のパンチをいなすと、すぐさま空中コンボを叩き込み、AKをスイープしてシリーズを1-1のイーブンに戻す。

 


ゲーム3

 ゲーム3はお互いにラウンドを奪い合う接戦となった。そして2-2で迎えたラウンド5、BookはAKを追い詰めると、最後は波動拳で仕留めてみせた。

 

ゲーム4

 崖っぷちに立たされたAKはゲーム4から元のシャヒーンにスイッチした。この変更はすぐさま機能し、まずはパーフェクトでラウンド1をものにする。

 このあとBookの猛攻に遭うが、ラウンド5では相手の攻撃をかわしてワンツーを叩き込むと、最後は時間切れによって勝利。勝負をゲーム5に持ち込むことに成功する。

ゲーム5

 シリーズは2-2となり、金メダルの行方はゲーム5に委ねられることになった。決定戦は双方ともに積極的に攻め合う展開となり、まずはBookが2連勝と先手を取る。

 AKは生き残るために死力を尽くし、ラウンド3では2つのカウンターを炸裂させて、反撃の狼煙を上げる。

 しかしここで勝負強さをみせたのはBookで、ラウンド4では見事なコンボを叩き込み、シリーズを制して金メダルを持ち帰ることになった。

 Bookはタイに金メダルをもたらした一方、開催国フィリピンの代表であるAKは銀メダルにとどまった。銅メダルはフィリピンのアンドレイ・“Doujin”・アルバルが獲得している。

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