『Dotaサミット12』はグランドファイナルズの試合が行われ、東南アジアの雄フナティックがOGシードを圧倒した。

 フナティックはこの大会でイーヴル・ジーニアスズやチーム・リキッドといった強豪を下し、Dota2のパワーランキングの上位に食い込む実力があることを証明してみせた。フナティックは優勝賞金6万500ドルを獲得するとともに、アヒルを模した大会トロフィーを獲得している。


ゲーム1

 フナティックは序盤からOGシードを相手にリードを奪い、そのリードは時間が経過とともにどんどん広がっていった。16分までにダリル・コ・“iceiceice”・ペイ・シャンはデュエル・ダメージで68のボーナスを手にしていた。

 フナティックのアルケミストとローのコンボはOGシードの手に負えず、ヨーロッパの新鋭は、時計が20分を経過する前に降参へと追い込まれた。


ゲーム2

ゲーム2ではフナティックのカム・“Moon”・ブーン・センがエンバー・スピリットを使ってミドルレーンで目覚ましい活躍をみせた。フナティックはさらに序盤に弱いOGシードのラインアップを突いて、レーニングフェーズではオマル・“Madara”・ダバチャッハに一切仕事をさせなかった。

 Moonはサイドレーンでローテーションすると、すぐさまOGシードのヒーローをキルしてみせた。さらに長時間に及んだボトムレーンでのチームファイトで、ダブル・トリプル・キルを達成した。

 フナティックのヒーローたちは見事なウォンボ・コンボで追い打ちをかけた。iceiceiceは“スキャッターブラスト”でOGシードのヒーロー3体を仕留め、さらにアヌチャ・“Jabz”・ジラウォンが絶妙なタイミングのアルティメット“チェイン・フロスト”でフォローした。iceiceiceは“ファイアスナップ・クッキー”で残りのヒーローを撤退させた。

 フナティックはさらに見事なチームファイトでリードを広げた。OGシードはファームを終えてチームファイトに参戦してきたヌエングナラ・“23savage”・ティーラマハノンのアンティ・メイジに対抗する手段を持たなかった。

 フナティックはまたも30分以内でゲームを制し、OGシード相手に2-0のリードを奪った。



ゲーム3

 OGシードは生き残りをかけて、チームファイトに強いアースシェイカー、レシュラック、モーフィリングをドラフト。さらにレーニングフェイズで強いとされるエンチャントレスを選択した。

 一方、フナティックはスラーク、ヴォイド・スピリット、オムニナイトを選び、さらにプレーメイクができるサポートのスナップファイアとタイニーを選択した。

 フナティックはスラークのスナップファイアがボトムレーンでアンドレアス・“Xibbe”・ラグネマルムに攻撃をしかけ、完全に封じ込めることに成功する。さらにカム・“Moon”・ブーン・センのヴォイド・スピリットがOGシードのバックラインに飛び込んでサポートヒーローを一掃し、序盤でリードを奪う。

 そのあとフナティックはヴォイド・スピリット、スナップファイア、タイニーがアビリティとアルティメットを駆使してミッドレーンに集まったOGシードのヒーロー3体を仕留め、完全にゲームを支配した。

 両チームはこのあとチームファイトでキルを交換し合うが、最後はフナティックがOGシードを上回った。23savageの“アビッサル・ブレード”とムーンの“ヌルファイア”が完全にMadaraのモーフィリングを圧倒し、フナティックがOGシードとのシリーズをスイープで締めくくった。

 準優勝のOGシードは賞金3万5000ドルを持ち帰ることになった。

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