ESLが新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して、『ESL Oneロサンゼルス・メジャー』を中止することを発表した。

 ESLはまた、この決定はアメリカのドナルド・トランプ大統領がイギリスを除くヨーロッパからの渡航者の入国を30日間停止すると発表したことも大きく影響しているとした。

 メジャーに出場する16チーム中3チームはヨーロッパのチームで、そのうち8選手はヨーロッパ在住の選手である。

 なお、ESLはメジャーの新たな開催地と日程について、Valveと慎重に協議を進めているとしている。

 ESLは「ロサンゼルスで史上初となるDota2メジャーの開催を非常に楽しみにしていたが、選手、ファン、コーチ、パートナー、そしてESLスタッフの安全を第一に優先した。とても残念だが、このようなイベントを実現できるのも、多くの人の貢献のおかげで、彼らの健康を一番に考えると、この決断はやむを得ないものだった」との声明を発表している。

 ESLの発表より先に、Eスポーツ界の事情通であるロッド・“Slasher”・ブラスラウが、Valveが新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して、『ESL Oneロサンゼルス・メジャー』を中止とする決定を下したとTweetしていた。

 ブレスラウによれば、ValveとESLは、大会がキャンセルとなったこと出場チームやキャスターたちに通知していたという。



 LAメジャーは当初3月15日に開幕予定で、メインイベントは3月20日から22日にかけてロサンゼルスのシュリーン・アウディトリアムで開催する予定となっていた。

 大会には16チームが出場予定で、選手の総数は80名に及び、これに加えてチームのコーチ、スタッフ、放送キャスターやタレントが現地入りする予定となっていた。また、メインイベントの会場は6000人を収容できる屋内のアリーナだった。

 ESLはすでに大会を無観客で行うことも想定していると発表していた。なお、すでにアメリカではNBA(北米バスケットボールリーグ)の選手に感染者が出たことにより、同リーグの全試合が中止となっており、さらにドナルド・トランプ大統領がイギリスを除くヨーロッパからの渡航者を30日間停止すると発表している。

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