『Dotaサミット12』はロワーブラケット決勝が行われ、ヨーロッパの新鋭OGシードが北アメリカの強豪イーヴル・ジーニアスズを相手に逆転勝利を収め、グランドファイナルズへの進出を決めた。グランドファイナルズではフナティックと対戦する。

 シリーズのゲーム3で、OGシードはオマル・“Madara”・ダバチャッハのテラーブレードがアベド・アゼル・“Abed”・ユソプにディヴァイン・レイピアーを奪われ、敗退寸前というところまで追い込まれた。

 この場面でサポートのタル・“Fly”・アイジクのサイレンサーがMadaraにとどめを刺し、Abedはディヴァイン・レイピアーを手にすると、OGシードのヒーローたちを次から次へキルしていった。

 OG・シードはMadaraのアルティメット“Sunder”がイーヴル・ジーニアスズに阻まれると、ヒーロー5人をすべて失ってしまう。さらにアンドレアス・“Cr1t”・ニールセンがアルティメット“モアタイマー・キッセズ”を使って、OGシードのヒーローたちにダメ押しをした。



 このあとイーヴル・ジーニアスズはダイア・ベースに攻め込んでゲームを終わらせにかかるが、ここでOGシードは4つのバイバックを使って、なんとかベースを守り切ってみせる。

 AbedはOGシードのヒーロー3体に対してアガニムス・スケプターで強化したエレクトリック・ヴォアテックスを浴びせるが、チームメイトたちのフォローがなく、この隙にMadaraにディヴァイン・レイピア―を奪い返されてしまう。

 OGシードは素早くイーヴル・ジーニアスズのキャリーに襲い掛かると、バイバックが尽きていたアルトゥール・“Arteezy”・ババエフをキルして反撃の狼煙を上げる。

 イーヴル・ジーニアスズ最大の得点源を葬ったOGシードは、ラディアント・ベースに直行してエンチャントを落としにかかる。イーヴル・ジーニアスズはグリフとリペアキットを使って時間を稼ごうとするが、勢いに乗るOGシードの前には焼石に水だった。

 2-1で勝利したOGシードは、グランドファイナルズでフナティックとの5試合制のシリーズに挑むことになった。

 一方、Dotaサミット12で3位が確定したイーヴル・ジーニアスズは、賞金3万5000ドルの獲得にとどまっている。

READ MORE: 【Dota2/LAメジャー:EU予選】OGがアライアンスとNiPを圧倒!