『モバイル·レジェンド: Bang Bang(MLBB)』ワールドチャンピオンシップ 2019(M1 2019)では、グランドファイナルはふたつのインドネシアチームに行きつく。そのひとつはマレーシアファンの心を掴むホームチーム、Todakだ。

 この若きチームはMPL MY / SG S4準優勝に行く資格を得て、最後はグループCを突破し、Burmese Ghoulsのようなビッグネームを撃破し、3位でフィニッシュした。

クレジット:One Esports / Yap CW

 Todakの大会全体を通して披露していた、信じられないチームコーディネートを観れば、彼らが今年初めに結成されたと知ったら驚くかもしれない。

 チームは新人とMLBBのベテランが混ざって構成されている。

  • ダニエル“ Cikuuuuu” ファド
  • ムード・リズワン “Eoneeeeee ” アブドラ
  • ムード・カユム“ Lycheeeeee” フェズ
  • ジクリ“Moonnnnnn”シャムスディン
  • シャリル“Nenassssss”アヌアール
  • モード・アイマン “Xrayyyyyy ”イドリス

「チームメイトの3人がMLBBのベテランだし、何らかの形でMLBBに参加したかった」とチームキャプテンのCikuuuuuは語る。「チームが結成されたら、次のステップは、チームプレイとスキルを常に改善することなんだ。」

 チームは、アマチュアチームとセミプロチームを対象とした、新興リーグであるMoontonのシーズン3 MY / SGモバイルダイヤモンドチャレンジ(MDC)に参加し、まずはスキルを磨いた。Todakは大会で最高のチームであり、大活躍し、シーズン3のプレーオフでは7-0の完璧な記録を残した。

 MDCでの優勝により、チームはMoontonのMPLシーズン4 MY / SGプロフェッショナルリーグへと招待される。そこでは、マレーシアのチームGeek Fam、Axis Esports、そしてシンガポールチームEVOS Esports SGおよびResurgence らのような、タフな競争相手と対戦に向かった。

 Todakはニューカマーにもかかわらず、予想を上回り、全体で7-2、22-15の記録を残す。

 プレーオフでは、ウィナーズトーナメント準決勝と決勝でAxis EsportsとEVOS Esports SG双方を2-0で一掃し、存在感を見せ続ける。グランドファイナルで再びEVOSと対戦するが、早くに2-1でリードしていたにもかかわらず、最後は2-3で敗戦。これまでのチームで最大の敗北だった。



 グランドファイナルで負けたものの、Todakの2位入賞は、チームをMoonton史上最大のMLBBトーナメントであるMLBB M1ワールドチャンピオンシップへ招待するのに十分だった。

 M1ワールドチャンピオンシップでは、グループCでMPCシーズン4チャンピオンのSunsparks、ブラジルのGeO eSports、トルコのEvil EsportsとともにTodakが分けられた。

 TodakはSunsparksに1〜2戦負けたが、GeO eSportsとEvil Esportsをあっさりと破り、Sunsparksより勝ち点が上回ったのおかげで、グループ首位の座を獲った。

 アッパーブラケットのプレーオフでは、最初の試合でインドネシアの強豪チームであるRex Regum Qeonと対戦し、残念ながら2-0で敗戦。しかし、彼らはロワーブラケットファイナルで再びRRQに出くわす前に大暴れし、日本代表の10second Gaming+ そしてBurmese Ghoulsを撃破する。

 今回TodakはRRQからゲームを奪えたものの、より経験あるインドネシアのRRQは、なぜ世界で最高のチームの1つだと考えられているかを示し、3-1でTodakを打ち負かした。

 Todakはグランドファイナルへ進めなかったことにがっかりしたものの、3位に入賞したことは、チームが今年初めに予想したことをはるかに超えている。

 Todakが成功した大部分は、チームがどれだけうまくプレーするかに起因する。新興チームにもかかわらず、長年一緒にプレーしているように見え、攻撃的なプレイスタイルと斬新なチーム戦略を効果的に使っている。

「そんなわけで他と違った存在として際立っていて、相手に対していつだって動けるように構えている」とCikuuuuuは述べた。

クレジット:One Esports / Yap CW

 Todakが勝つときは速く、残忍な傾向があり、彼らを中心に展開する戦略が総動員され、タワーを倒したり、目標をマップしたりする。多くのチームは、M1でレベルの高い攻撃力に驚いたが、結局はコストがかかっていた。

「僕たちはチームとして、さまざまなプレイスタイルを考え、ひとつの攻撃の波を生み出すようにしてる。それが僕らの止められない前進にする力にするやり方なんだ!」とCikuuuuuは言いきる。

 最大のステージで、より多くの経験とより多くの時間を過ごすことで、TodakはMPL MY / SG S5、そしておそらく来年のM2世界選手権でも優勝候補のひとつになるだろう。

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