2020年最初の『Dotaプロサーキット(DPC)』のメジャー大会、『WePlay!ブコバル・マイナー』はニグマ・Eスポーツが『ザ・インターナショナル2019』を彷彿とさせるロワーブラケットからの快進撃で、見事に優勝をさらった。

 この大会はまた、DPCのイベントとしては、初めて7.23パッチでプレーされたものとなり、サプライズや逆転劇、さらに目を疑うような個人技の数々が披露された。


Miracle-がウルトラキル達成!

 グループステージのニグマとファイティング・パンダスの試合で、アメル・“Miracle-”・アルバルカウィのエンバー・スピリットは、「ファイア・レムナント」をすべて使い切る覚悟でチームファイトに乗り込んでいき、ファイティング・パンダスのヒーロー3体をとらえた。

 そのあと、Miracleは相手のシャドウ・フィーンドのアルティメット「レクイエム・オブ・ソウルズ」を「スレイト・オブ・フィスト」でかわすと、4体のヒーローを葬り、神業のような連続キルを締めくくった。


MishaがiLTWを救出

 チーム・スピリットとニンジャズ・イン・パジャマズとの間で行われたグループステージの一戦で、NiPのイゴール・“iLTW”・フィラトフは、アイテム「エウルズ・スケプター・オブ・ディビニティ」によって孤立無援の状況に陥っていた。

 ここでニコ・“Gunnar”・ロペスが「クロノスフィア」を繰り出せば、iLTWはたちまちキルされてしまうところだったが、ミハイル・“Misha”・アガトフが救援に駆け付け、アルティメット「レロケイト」を繰り出してNiPのヒーローを一掃してみせた。


Immersionのエコー・スラムが炸裂!

 チーム・スピリットとニンジャズ・イン・パジャマズとの間で行われたグループステージの一戦で、iLTWは敵陣の神殿へ特攻を試みた。これは相手のピーター・“ppd”・ダガーのアルティメット「チェイン・フロスト」の格好の餌食だった。

 iLTWは瀕死の状況に陥ったが、そこにアレクサンダー・ “Immersion”・フメレフスコイが駆け付け、「エコースラム」で相手のヒーローを一掃。ワンプレーで試合の流れを一変させてみせた。


Monetがギーク・ファムを追い回す

 ロイヤル・ネバー・ギブアップはギーク・ファムを速攻でスイープし、グランドファイナルズ進出を決めた。

 RNGのキャリー、ドゥ・“Monet”・ペンはギーク・ファムのヒーローを相手の泉まで追い回すと、この圧巻のスーパープレーを披露した。


ニグマ、ストーム・スピリットのイージスが尽きるまで時間を稼ぐ

 このグループBの試合で、ニグマはミドルレーンでファイティング・パンダスのヒーローを一体々々仕留めていった。

 ニグマは「イージス・オブ・イモータル」が尽きるのを待ち続け、ジョナサン・“Bryle” ・デギアのストーム・スピリットの復活を阻んでみせた。


ファイティング・パンダスが大逆転勝利!

 このグループBの試合で、ファイティング・パンダスは最後のバラックにまで追い込まれた上、1万7000ゴールドのビハインドを背負っていた。しかしニグマ相手にベースを守り切ると、デイヴィッド・“MoonMeander” ・タンがアルティメット「オーバーグロウス」を繰り出して、マルチキルを達成する。

 ニグマが浮足立つなか、ファイティング・パンダスはダイアベースを陥落させ、勝利をかっさらった。



KuroKyのチェイン・フロストが11回も跳ね返る

 このグループBの試合で、ファイティング・パンダスはラディアントベースに無謀な突撃を試みた。

 これははKurokyのアルティメット「チェイン・フロスト」の格好の餌食になり、アルティメットは11回もファイティング・パンダスのヒーローたちの間を跳ね返ることとなった。


w33のハスカー、HP46から奇跡の生還!

 このアッパーブラケット準々決勝の試合で、RNGはラディアントのティア1タワーに攻め込むが、ニグマは全ヒーローを呼び戻して守備に徹した。

 このあとニグマはRNGを撃退すると、撤退する相手を追撃したが、アリウィ・“w33”・オマルが、ス・‘Flywin”・レイとのデュエルに敗れてしまう。

 w33はHP46と瀕死の状況に陥るが、アイテム「アームレット」を使ってなんとかこれを生き延びた。


ギーク・ファムがRNGのミスを突いて勝利!

 アッパーブラケットのゲーム3で、RNGは1万6000ゴールドをリードして完全に試合の主導権を握っていた。

 ところが長時間に及んだチームファイトの末、ガオ・“Setsu”・ツェンションとMonetがキルされてしまう。このあと両者は即時にバイバックするというミスを犯してしまい、再びキルされてしまうと、チームはそのまま致命的な逆転負けを喫してしまった。


GHがエコー・スラムでギーク・ファムのヒーロー2体を撃破

 ロワーブラケットの決勝、ギーク・ファムはニグマとトップレーンで激突し、このチームファイトを制してニグマを撤退させた。

 ギーク・ファムはニグマに追い打ちをかけようとするが、マロウン・“GH” ・メルヘジがアルティメット「エコー・スラム」を繰り出してギーク・ファムのヒーロー4体を撃破し、試合の流れをひっくり返してみせた。

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