『ONE Eスポーツ Dota2 ワールドプロ・インビテーショナル』に優勝候補の一角として臨んだTema Liquidは、グループステージで1勝9敗と惨敗。チームのキャプテン、エイディン・“iNSaNiA”・サルコヒは、チームの敗因について語った。


『ライプチヒ・メジャー』の予選では好調でしたが、シンガポールではグループステージで惨敗してしまった。チームに何が起きていたのですか?

 チームは連携面で精彩を欠き、ここでいいプレーができればそのまま勢いに乗って勝利できるという場面で、いまいち乗り切れなかった。トップレベルのチームと対戦するときは、少しでもプレーの判断に遅れが生じれば、そこで奪われたリードを取り戻すことは並大抵のことではないんだ。

 今大会では勝負を決する局面が何度もあったと思うけど、僕たちの今の状態ではそれをものにすることはできなかったね。

調子が上がらなかった原因はどこにあると思いますか?

 準備不足が大会のパフォーマンスに大きく影響したと思う。さらにいうと、僕たちが飛行機で移動中にパッチのアップデートが行われた。パッチのせいにはしたくないけど、とにかく準備不足だったことは否めないね。

どうして大会に向けてきちんと準備できなかったのでしょう?

 すでに長いシーズンを戦ってきた。何度も大会に出場したし、合宿もした。メンバーはなかなか家に帰れないという状況が続き、成都メジャー終了後もすぐさま次の(ライプチヒ・メジャーの)予選に向けて合宿をしたんだ。なので、今回のシンガポールに向けては合宿をせず、それぞれ家に帰ることにしたんだよ。



Team Liquidのような大きな組織でプレーすることについてはどう考えていますか?

 Liquidはクールな場所だよ。まだ3カ月しか在籍していないけど、組織は僕たちの要求に対して完璧な形で応えてくれる。例えばなにか要望を出そうと思って部屋を訪ねると、大抵その要望はすでに解決済みなんだ。

 団体は勝てるチームの作り方を熟知しているし、さらにチームを向上させる手段についても知り尽くしている。これは組織として我々の最大の強みだし、チームをさらなる高みへと導いてくれるんだ。

偉大な遺産を残したLiquidの前チームと比較されることにプレッシャーは感じないのでしょうか?

 驚くべき功績を残した前チームと比較されることに、当初プレッシャーを感じていたことは事実だ。最初は間違いなくプレッシャーを感じていたけど、それが今では組織が僕たちにしてくれることに対しての感謝へと変わったんだ。

 プレッシャーの感じ方は当初とは確実に変わってきている。組織は僕にとって、折に触れて助けてくれる年上のお兄ちゃんみたいな存在さ。

前所属先のAllianceについてなにか思うことはありますか?

 Allianceの現チームは強力だと思うよ。各ポジションにヨーロッパ屈指のメンバーを揃えているからね。

 中心でチームを動かしているのはFataだと思う。彼のプレーはアメイジングだ。あそこまで才能豊かな選手がいると、チームは大抵うまくいかないものだが、彼はほかの選手たちとうまく折り合っていて、それが好調の要因になっていると思うよ。

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