『ONE Eスポーツ Dota2 ワールドプロ・インビテーショナル』は大会第4日の試合が行われ、アッパーブラケット決勝ではEvil Geniusesが今大会のダークホースとなったGambit Esportsを2-0でスイープ。両試合とも23分に満たない秒殺劇で、グランドファイナル進出を決めた。


ゲーム1

 EGは終盤戦の戦いを見据え、アルトゥール・“Arteezy”・ババエフがNaga Sirenを選択。さらにミッドゲームを優位に進めるためにアベド・アゼル・“Abed”・ユソプがRazorを、ロマン・“RAMZES666”・クシュナレフがBeastmasterを選択した。

 一方のGambitもミッドゲームを見据えてキヤルベク・“dream`”・タイィロフがSlarkを、ダニル・“gpk”・スクーチンがQuas-Wexを備えるInvokerを、オフレーンのマキシム・“Shachlo”・アボラモヴスキフがLone Druidを選択した。

 EGは開始早々にAbedとアンドレアス・“Cr1t”・ニールセンのTinyの2人が、gpkのInvokerに集中攻撃を加えて5分間で3回にわたってキル。この間にArteezyがファームに成功し、ゴールドの数でリードしてレーニングフェイズを終えることに成功した。

 縦横無尽に動き回るCr1tの活躍はEGの残りのヒーローたちに広大なスペースをもたらし、これによってGambitのゲームプランは大きく狂わされ、両者の差は開いていく一方となった。

 Gambitはゲームの流れを変えるべくEGのジャングルに攻撃をしかけるが、これは3人のヒーローを失う惨劇に終わり、さらにRoshanピットの支配も明け渡してしまう。Gambitは22分の時点で白旗を上げざるを得ない状況へと追い込まれた。



ゲーム2

 反撃したいGambitはゲーム2のドラフトフェーズでdreamがAntimageを選択。ミドルレーンのgpkはEmber Spiritを、さらにShachloはDark Seerを選択する。

 一方、王手をかけているEGはArteezyが再びNaga Sirenを選択。AbedはShadow Fiend、RamzesはTidehunter、Cr1tはTiny、そしてタル・“Fly”・アイジクがDisruptorを選択し、チームファイトを重視した編成となった。

 EGは開始から圧倒した。サポートの2人がマップの両サイドでキルを達成するなど、Gambitの陣形を混乱に陥れる。なかでもCr1tはTinyを使って目覚ましいプレーぶりをみせ、再三にわたってチームのキルを演出。一度はAbedをアシストして、fngのViperをRequiem of Soulsで屠ってみせる。

 Gambitも反撃を試みるが、EGはマップ全域で彼らを圧倒する。キルの差は6-32と絶望的なものとなり、23分の時点でGambitは降参へと追い込まれた。

 この勝利によって、Evil Geniusesのグランドファイナル進出が決定した。現在はほぼ無敵の状態で、優勝に向けて視界は良好だ。

 一方、Gambitはロワーブラケットに回り、翌日に行われる準決勝の勝者と対戦する。

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