『スターラッダー・ImbaTV・Dota2 マイナー・シーズン3』通称“キエフ・マイナー”が3月5日から8日にかけて開催される。この大会が終われば、『ESL One ロサンゼルス・メジャー』に出場するすべてのチームが出そろうことになる。


賞金とDPCポイントおよび優勝特典

  • 1位: US$72,000/140DPCポイント
  • 2位: US$60,000/120DPCポイント
  • 3位: US$54,000/110DPCポイント
  • 4位: US$42,000/90DPCポイント
  • 5-6位: US$24,000/60DPCポイント
  • 7-8位: US$12,000/40DPCポイント

 優勝チームは『ESL One ロサンゼルス・メジャー』への出場権を獲得。


大会形式

 『スターラッダー・ImbaTV・Dota2 マイナー・シーズン3』のグループステージは出場8チームを2つに分け、GSL方式の総当たり戦で行われる。

 各チームはグループ内で3試合制の総当たり戦を行い、プレーオフのシード順を決定する。

 上位2チームはプレーオフのアッパーブラケットに進出する一方、下位2チームはロワーブラケットからのスタートとなる。

 プレーオフはダブルイリミネーション方式で行われる、グランドファイナルズ以外は3試合制で行われる。グランドファイナルズのみ5試合制で行われ、3戦先勝で優勝チームを決定する。


出場チーム

 『スターラッダー・ImbaTV・Dota2マイナー・シーズン3』の予選には、『ESL One ロサンゼルス・メジャー』の北アメリカ、南アメリカ、CISの地域予選で3位-6位に入ったチームと、ヨーロッパ、東南アジア、中国の地域予選で4位-7位に入ったチームが出場した。



アライアンス(ヨーロッパ)

 アライアンスはキエフ・マイナーのヨーロッパ予選で圧倒的な強さをみせ、アッパーブラケットでアグレッシブ・モードとチーム・リキッドを破った。

 さらに予選の最終シリーズではニグマ・Eスポーツを相手に大会逆転劇を披露した。アライアンスは2万5000ゴールドのビハインドを負っていたが、ニコライ・“Nikobaby”・ニコロフがメデューサでダブル・ディヴァイン・レイピアーを繰り出し、チームを勝利へと導いた。


ギャンビット・Eスポーツ(CIS)

Credit: ONE Esports

 ギャンビットはサイバー・レガシーとフォルツェとのぎりぎりの接戦を制し、CISのチームとしてはキエフ・マイナーへ一番乗りを果たした。

 キエフはギャンビットにとって今季マイナー2戦目となる。前回は『WePlay!ブコバル・マイナー』で4位に入っている。


フォルツェ・Eスポーツ(CIS)

 フォルツェはCIS地域から出場を決めた2つ目のチームとなった。アッパーブラケット決勝でギャンビットに敗れたあと、激闘となった5試合制のロワーブラケット決勝でサイバー・レガシーに勝利した。

ビジネス・アソーシエイツ(北アメリカ)

Credit: ONE Esports

 ビジネス・アソーシエイツとは聞きなれない名前だが、実のところ彼らはJ・ストームの面々で構成されたチームだ。チーム名が変わった理由については明かされていないが、彼らは北アメリカで活動を開始するやいなや、早速マイナーへの出場権を手に入れた。

 ビジネス・アソーシエイツは北アメリカ予選を席捲し、アッパーブラケットでズーミーズとファイティング・パンダスを下し、無敗での突破を決めた。


ファイティング・パンダス(北アメリカ)

 ファイティング・パンダスは北アメリカ予選で2位に入った。ビジネス・アソーシエイツにロワーブラケットに落とされたあと、敗者復活戦でズーミーズをスイープしてキエフ・マイナーへの出場を決めた。


BOOM・Eスポーツ(東南アジア)

Credit: BOOM ID

 BOOMは東南アジアから『スターラッダー・ImbaTV・Dota2マイナー・シーズン3』に出場する唯一のチームだ。まず彼らは、アッパーブラケット準決勝でTNCプレデターを相手に番狂わせを演じた。さらにアッパーブラケット決勝とグランドファイナルズでリアリティ・リフトを圧倒し、マイナーへの出場を決めた。


ノーピング・Eスポーツ(南アメリカ)

 ノーピング・Eスポーツは2018年から南アメリカ地域で活動しているブラジルのDota2チームだ。チームはアッパーブラケット準決勝でFURIA・Eスポーツに敗れたものの、ロワーブラケットでインフェイマスとペイン・ゲーミングを相手にアップセットを演じてみせた。そしてグランドファイナルズではFURIAを相手にリベンジを果たし、チーム史上初となるマイナーへの出場権を獲得した。


チーム・アスター(中国)

Credit: ONE Esports

 新型コロナウィルスの感染拡大によって予選開催が延期されていたため、チーム・アスターはキエフ・マイナーへの出場を決めた最後のチームとなった。アスターはキーン・ゲーミングを下したものの、アッパーブラケット決勝ではニュービーに敗れてしまう。

 しかしロワーブラケット決勝で再びキーン・ゲーミングを退けると、グランドファイナルズではニュービーへのリベンジを果たし、マイナーへの最後の切符を獲得した。


優勝予想

 キエフ・マイナーの優勝候補筆頭はアライアンスで間違いないだろう。『MDL成都メジャー』では7-8位に入り、『ONE Eスポーツ Dota2 シンガポール・インビテーショナル』と『ドリームリーグ・シーズン13:ライプチヒ・メジャー』では4位といずれも好成績を収めている。

 アライアンスはキエフ・マイナー出場のチームでは最高の選手を揃えており、各チームにとってターゲットとなるだろう。

 対抗馬はギャンビット・Eスポーツとチーム・アスターだ。両チームともメジャー大会での経験が豊富で、普段からハイレベルな地域で競っている。


視聴方法

 大会のグループステージは3月2日に開幕し、スターラッダーのTwitchチャンネルで視聴できる。まだスケジュールはリリースされていないが、最新情報はスターラッダーのTwitterでアップデートされる。

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