『ESL One ロサンゼルス・メジャー』の各地域の予選が終了し、今季の『Dotaプロサーキット(DPC)』のメジャー3戦目に招待される15チームが決定した。

北アメリカ

 イーヴル・ジーニアスズ(EG)とカオス・Eスポーツ・クラブが北アメリカを代表してLAメジャーに出場することになった。

 北アメリカ最強のチームと目されるEGは、予選はカオスECを相手に1ゲーム落とした以外は全勝し、圧倒的な強さで本大会への出場権を獲得した。

 一方のカオスECは現在活動を停止しているJ・ストームの面々で構成されたビジネス・アソーシエイツを下し、北アメリカの2枚目の切符を手にしている。

南アメリカ

 ペルーのサンダー・プレデター(TP)とビーストコーストが南アメリカを代表してLAメジャーに出場することになった。

 サンダー・プレデターの躍進はファンを大いに驚かせることになった。グループステージをわずか1敗で通過すると、これまで南アメリカで常勝を誇っていたビーストコーストを下し、1位での予選突破を決めた。

 一方、ビーストコーストはサンダー・プレデター戦の敗戦から盛り返し、FURIA・Eスポーツを下して2枚目の切符を手にした。FURIAとのゲーム1は、66分に及ぶ激闘となった。

ヨーロッパ

 世界最大の激戦区であるヨーロッパでは、チーム・シークレット、OGといった強豪クラブが予想通り突破を決めた一方、3位には大方の予想を覆してニンジャス・イン・パジャマスが入った。

 優勝候補筆頭のシークレットは全勝でロサンゼルスへの切符を手にした。ライプチヒ・メジャーの王者は、2大会連続のメジャー制覇も現実味を帯びている。

 また、ザ・インターナショナルを2連覇中の世界王者OGは、メンバーを大幅に入れ替えた直後だったにも関わらず、わずか1敗で予選を通過し、ヨーロッパにおける2枚目の切符を確保している。

 一方、今季DPCではこれまで2大会連続でメジャー出場を逃していたニンジャス・イン・パジャマスが、ようやくメジャー・デビューを飾ることになった。

 NiPは出場が有力視されていたアライアンス、チーム・リキッド、ニグマ・Eスポーツをグループステージで下すと、プレーオフではアグレッシブ・モードを圧倒し、三つ目の出場枠に滑り込んでいる。



CIS

 CIS屈指の強豪であるヴィルトゥス・プロとナートゥス・ヴィンケレの2チームが、順当に本大会進出を決めた。

 ナートゥス・ヴィンケレはサイバー・レガシー、ヘルレイザーズをグループステージで下すと、LAメジャーへの一番乗りを果たした。

 一方、ヴィルトゥス・プロはグループAを首位で突破しながらも、プレーオフ初戦でヘルレイザーに敗れ、ロワーブラケットへ回った。ここでヴィルトゥス・プロはまずはサイバー・レガシーを下すと、ヘルレイザーズ相手にリベンジを果たし、メジャーへの二つ目の椅子を確保した。

東南アジア

 東南アジアの代表はフナティック、アドロイト、ギーク・ファムの3チームとなった。

 フナティックはグループステージではおよそ絶好調とは言い難かったものの、プレーオフでアドロイトを破ってメジャー出場を決めた。なお、この試合ではアドロイトがゲーム1をインターネット接続の問題で棄権するというハプニングがあった。

 ギーク・ファムはフナティックを上回ってグループBをトップで通過し、プレーオフでIO Dota2を下してロサンゼルスへの切符を手にした。

 アドロイトはグループAをトップで通過したにも関わらず、インターネット回線の断絶という不運も手伝い、プレーオフ初戦はフナティックに敗れてしまう。しかしこのあとIO Dota2との3位決定戦を通し、本大会進出を決めた。

中国

 中国予選は新型コロナウィルスの感染拡大により延期となったため、他地域より遅れて開幕を迎えた。

 国家が非常事態を迎えるんなか、インビクタス・ゲーミング、ロイヤル・ネバ―・ギブアップ、EHOMEがロサンゼルス・メジャーに出場することになった。

 IGはわずか1敗でグループステージを通過すると、プレーオフでチーム・アスターを下し、ロサンゼルスへの一枚目の切符を手にした。

 また、RNGもわずか1敗でグループステージを突破すると、プレーオフでEHOMEを下して本大会進出を決めた。

 一方、EHOMEはRNGにスイープされたショックからすぐさま立ち直ると、アスターをスイープしてロサンゼルスへの3枚目の切符を手に入れた。

 ロサンゼルス・メジャーへの最後の出場枠は、『スターラッダー・ImbaTV・Dota2・マイナー・イン・キエフ』の優勝チームに与えられる。

 『ESL One ロサンゼルス・メジャー』には16チームが出場し、大会は賞金総額100万ドルと1万5000DPCポイントをかけて争われる。

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