『ONE Eスポーツ Dota2 ジャカルタ・インビテーショナル』のインドネシア地域予選が開催され、チーム・オラクルがT1を2-1で下し、アッパーブラケット決勝へと駒を進めた。
アッパーブラケット決勝ではBOOM・Eスポーツと対戦する。

ゲーム1

　オラクルはゲーム1に向けてチャン・“Ghost”・コク・ホンがファントム・ランサー、オウ・“No7”・メンがシャドウ・フィーンド、スティーブン・“Monster”・ノエルがマルス、アドリアン・“Destrice”・エン・チー・エルンがアースシェイカー、ピュク・“lordboonz”・ヌグエンがエンチャントレスを選択した。

　一方、T1は破壊力抜群かつ機動力も高いラインアップを選択し、ドミニク・“Black”・レイテメイエルがリキ、ムハンマド・“inYourdreaM”・リズキーがクイーン・オブ・ペイン、リーグ・“Forev”・サンドンがパンゴリエル、トリ・“Jhocam”・クンコロがルービック、イシュアン・“xuan”・グオがリッチを選択した。

　両チームとも互角の展開のまま試合はミッドゲームに突入し、T1がチームファイトでリードする一方、オラクルのコア・デュオはファームで成果を上げた。このあと、オラクルは22分に勃発した大きなチームファイトに勝利し、Ghostがウルトラキルを達成してT1を後退させた。

　T1はGhostのファントム・ランサーに対抗するすべを持たず、GhostはそのままチームファイトでT1を蹂躙し続けた。オラクルはリードを保ったまま、32分に勝利を手にした。

　Ghostはファントム・ランサーで12/1/4 KDA（キル・デス・アシスト）の好成績を収めた。

ゲーム2

　雪辱を狙うT1はミッドゲームに強いラインアップを選択し、Blackがブリストルバック、inYourdreaMがリナ、Forevが2ゲーム連続でパンゴリエル、Jhocamがタイニー、xuanがチェン選択した。

　一方、オラクルはGhostにリキ、no7がシャドウ・フィーンド、Monsterがマルスを選択し、Destriceはスラーダー、lordboonzがオラクルを選択した。

　T1は序盤でリードを奪うと、そのまま振り返ることなく突っ走った。各レーンでオラクルを圧倒しつつ、きっちりとファームをしてミッドゲームに向けて布石を打った。18分のチームファイトではinYourdreaMがトリプルキルを達成した。そのうち2回はlordboonzに対するもので、lordboonzはバイバックを使いながらも連続でキルされてしまうという屈辱を味わった。この勝利をきっかけに、T1はオラクル陣内に向けて突破口を開くことに成功した。

　ここから自チームのラインアップの強さがピークを迎えることを知り尽くしていたT1は、オラクル陣内に居座り、20分までにはボトムレーン二つに加え、ミッドレーンを素早く制した。オラクルはもはやT1のヒーローに適わないとみるや、23分に降参を選択した。

　inYourdreaMは9/0/8のクリーンシートを達成し、Blackも7/2/6の好成績を収めた。こうして、シリーズの行方は最終のゲーム3に委ねられることになった。

ゲーム3

　T1はゲーム3に向けて再びミッドゲーム重視のラインアップを選択し、Blackが再びブリストルバック、inYourDreamがレイザー、Forevがオフレーンのパック、Jhocamが再びタイニー、そしてxuangがリッチを選択した。

　一方のオラクルはレーニング重視のラインアップでカウンターし、Ghostがライフ・スティーラー、no7がヴァイパー、Monsterが3ゲーム連続でマルス、Destriceがルービック、lordboonzがエンチャントレスを選択した。

　オラクルはレーニングフェイズを支配した。自軍コアが相手コアを完全に封殺し、T1に息つく暇を与えなかった。コアを無力化されたT1は、勝つはずだった序盤のチームファイトを落とし、こんままオラクルにスノーボールを許してしまった。

　抵抗を試みたにもかかわらず、T1はオラクルの絶え間ない攻撃に屈する形で、25分には降参へと追い込まれた。

　Ghost、no7、Monsterの3人が合わせてチームの26キル中21を達成する大暴れをみせた。no7とMonsterはそれぞれデス1回でゲームを終え、チームを勝利へ導いた。

Oracle will next face BOOM Esports in the Upper Bracket Finals for the first Grand Final spot of the Indonesia Regional Qualifier.

　オラクルはアッパーブラケット決勝で、グランドファイナルズ一番乗りをかけてBOOM・Eスポーツと対戦する。

　一方、T1はロワーブラケットに回り、タイランツ・アップライジングと対戦する。

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