『ドリームリーグ・シーズン13:ライプチヒ・メジャー』はプレーオフ2日目の試合が行われ、全試合が火花を散らす激闘となった。アッパーブラケットの準決勝に進む4チームが決まった一方、ロワーブラケットでは敗退チームが続々決定している。
シークレットがフナティックに2-1で勝利
プレーオフ2日目の第1試合では、大会の優勝候補の一つであるチーム・シークレットと、東南アジアの雄フナティックが対戦した。
フナティックはヌエングナラ・“23savage”・ティーラマハノンがジャイロコプターを使って見事な活躍をみせ、60分の長丁場となったゲーム1で、チームを勝利へと導いた。
ゲーム2も60分以上に及ぶ激闘となり、今度はシークレットのヤツィエド・“YapzOr” ・ジャラダトがアースシェイカーを使って大活躍。最後はロシャン・ピットを攻め立てるフナティックを相手にエコー・スラムを決め、チームの勝利を決定的なものとした。
勢いに乗ったシークレットはゲーム3を43分で制し、アッパーブラケット準決勝への進出が決定。準決勝ではアライアンスと対戦することが決まった。
一方、フナティックはロワーブラケットに回ることになり、次は東南アジアのライバルTNCプレデターと対戦する。
アライアンスがナートゥス・ヴィンケレに2-1で競り勝つ
アライアンスはニコライ・“Nikobaby”・ニコロフの好プレーによって、ナートゥス・ヴィンケレを退けた。
このアライアンスの新星キャリープレイヤーは、ゲーム3ではライフスティーラーを使って完璧なゲーム運びを披露。6分にDotaのプロ試合では史上最速となる記録でメールシュトロームを手に入れると、最終的には15-0-5KDA(キル・デス・アシスト)とパーフェクトな成績でチームを勝利へ導いた。
アライアンスはアッパーブラケット準決勝に進出し、シークレットと対戦することが決まった。
一方のナートゥス・ヴィンケレはロワーブラケットでチーム・リキッドと対戦する。
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ビーストコーストがニグマ・Eスポーツを下す番狂わせ!
この試合は間違いなくこの日のベストバウトだった。ビーストコーストはセオリーにないヒーロー選択が功を奏し、今大会の優勝候補の一つであるニグマ・Eスポーツを2-1で撃破。今大会で最大のアップセットを演じてみせた。
ビーストコーストはジャン・ピエール・“Chris Luck”・ゴンサレスがミドルレーンにブラッドマザーを選択。Chris Luckの活躍はニグマのゲームプランを大いに狂わせ、シリーズで先勝することに成功する。
続くゲーム2はニグマが圧倒的なパフォーマンスで制した。するとゲーム3のドラフトで、またもビーストコーストがセオリーにない変化球のヒーロー選択を決断。Chris Luckがミドルレーンでディスラプターを選択して奇襲をかける。
ゲーム3は互角の展開が続いたが、最後に勝負を決めたのはやはりChris Luckだった。エクトル・アントニオ・“K1 Hector”・ロドリゲスのフェイスレス・ヴォイドとホドリゴ・“Lelis”・サントスのレギオン・コマンダーとうまく連携し、今季の『Dotaプロサーキット』では最大の番狂わせを演じてみせた。
ビーストコーストはロワーブラケットの次ラウンドへの進出が決まり、インビクタス・ゲーミングとの対戦が決まった。一方、ニグマは敗退が決まり、9-12位でフィニッシュ。賞金2万5000ドルと150DPCポイントを得るにとどまった。
インビクタス・ゲーミングがチーム・アスターに2-1で勝利
この日最後の試合はインビクタス・ゲーミングとチーム・アスターの中国勢対決となり、インビクタスが2-1で勝利した。
ゲーム1はインビクタスがものにするが、アスターは65分に及んだゲーム2で勝利。終盤のチームファイトでインビクタスのミスを突き、シリーズを1-1のタイに戻してみせる。
それでもインビクタスは立て直しに成功し、ゲーム3はわずか27分で勝利。メジャー制覇への夢をつないでみせた。
ロワーブラケットを勝ち進んだインビクタスは、ビーストコーストとの対戦が決定。一方、アスターは9-12位でのフィニッシュが確定し、賞金2万5000ドルと150DPCポイントを持ち帰ることになった。
ライプチヒ・メジャーのプレーオフ3日目は、2つのロワーブラケットの試合で幕を開ける。まずは東南アジア勢のフナティックとTNCプレデターが対戦し、続く試合ではナートゥス・ヴィンケレとチーム・リキッドが顔を合わせる。
その後、アッパーブラケット準決勝の2試合が行われる。優勝候補のイーヴル・ジーニアスズとヴィシ・ゲーミングが激突し、さらにシークレットとアライアンスがアッパー決勝をかけて対戦する。