アライアンスの新星ニコライ・“Nikobaby”・ニコロフはメデューサを使ってダブル・ディヴァイン・レイピアーを披露し、チームを『スターラッダー・ImbaTV・キエフ・マイナー』へ導いた。


 『ESL One ロサンゼルス・メジャー』の予選では早期敗退を喫したものの、アライアンスにはまだ『スターラッダー・ImbaTV・キエフ・マイナー』を勝ち抜いてメジャーに出場する道が残されている。

 アグレッシブ・モードとチーム・リキッドを下したアライアンスは、5試合制のグランドファイナルズで先月にブコバル・マイナーを制したニグマ・Eスポーツと激突した。

 アライアンスはシリーズで1-2と先行されてしまうが、ゲーム4で立て直してシリーズを決定戦に持ち込むと、Nikobabyのメデューサがチームを勝利へ導いた。

 ゲームは序盤、Nikobabyがトリプルキルを達成するなどアライアンスがリードを奪うが、ニグマのコアデュオのアメル・“Miracle-”・アルバルカウィのライフスティーラーとアリウィ・“w33”・オマルのヴォイド・スピリットが活躍しはじめ、ミッドゲームまでにはニグマが逆転に成功する。



 ニグマはアライアンスのトップとボトムのバラックを破壊し、シリーズの勝利を手中に収めたかに思われた。しかしアライアンスはなんとか踏みとどまると、まずはNikobabyが一発目のディヴァイン・レイピアーを繰り出し、反撃の狼煙を上げる。

 アライアンスの守りはメデューサのディヴァイン・レイピアーのおかげで鉄壁になったものの、ニグマは42分にメガクリープを倒し、リードを手放さなかった。。しかしこの過程でw33を失ってしまう。

 火力を失ったニグマを尻目に、アライアンスはミドルレーンを攻めあがった。Nikobabyのメデューサの進撃を阻み、さらにw33のバイバックを確保するため、アライアンスは敵陣で試合を進めて時間を稼ごうとする。

 しかしこの作戦は壊滅的な結果に終わり、Miracleが1分半以上のバイバックなしでキルされてしまう。このチャンスに乗じたNikobabyは、二つ目のディヴァイン・レイピアーを得ると、ニグマのエンチャントに向けて一直線に進撃した。

 Nikobabyの二つのディヴァイン・レイピア―によって大ダメージをうけてしまうも、それでも試合の流れはニグマに再び傾いた。リペアキットを使ってアライアンスの攻撃を遅らせてMiracle復活の時間を稼ぐか、もしくはがら空きになった相手のエンチャントに攻め込むという選択肢が生まれたのだ。

 しかし焦りからミスが生まれ、ニグマは二つのリペアキットを無駄にすると、アライアンスのエンチャントに攻め込むチャンスも逃してしまう。Nikobabyは相手のミスを逃さずエンチャントに攻め込むと、最終的に14-3-11KDAを記録してチームを勝利へと導いた。

 この勝利によって、アライアンスはキエフ・マイナーの8つの出場枠のうちの一つに滑り込むことに成功した。大会の賞金総額は30万ドルで、660DPCポイントをかけて争われる。また、優勝チームは『ロサンゼルス・メジャー』への出場権を得ることができる。


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