『ONE Eスポーツ Dota2 ジャカルタ・インビテーショナル』のインドネシア地域予選が開催され、優勝候補のBOOM・Eスポーツがアッパーブラケット決勝でチーム・オラクルを2-0で下し、グランドファイナルズへ一番乗りを果たした。
ゲーム1
チーム・オラクルはコアにマルス、レイザー、イオと戦車のようなトリオを選択し、さらにチャン・“Ghost”・コク・ホンとピュク・“lordboonz”・ヌグエンが役割を入れ替えた。
一方、BOOM・Eスポーツはストーム・スピリットとライフスティーラーのキャリー・コンボに加え、オフレーンにはティンバーソーを選択した。
チーム・オラクルはトライ・レーン戦術を採用し、アバドン、ルービック、イオが、相手のニックス・アサシンとティンバーソーにプレッシャーをかけた。
最初に動いたのはBOOMで、16分には“インフェスト&ボール・ライトニング”のコンボを繰り出したが、これはチーム・オラクルが回復を連発したため、大ダメージにはつながらない。
しかしながら、両者がフルのチームファイトに突入すると、BOOM・Eスポーツのラーフリ・ファトゥール・“Mikoto”・ラフマンのストーム・スピリットとランディ・“Dreamocel”・サポエトラのライフスティーラーに対して、オラクルは対抗する手段を持たなかった。
チーム・オラクルはBOOM・Eスポーツのラインアップに対してチームファイトで敗れ続けた。Mikotoはエレクトリック・ヴォアテックスでオラクルの4体のヒーローを感電させ、これによってBOOMはリードを1万3000ゴールドに伸ばした。
チーム・オラクルはマップ各地でチームファイトをしかけるが、BOOM・Eスポーツは一枚上手だった。結局キル30-8と圧倒し、30分までに勝利を手にした。
ゲーム2
ゲーム2に向け、BOOM・Eスポーツはマルス、フェイスレス・ヴォイド、アウトワールド・デヴォウアーを選択した。いずれもチームファイトで強力なアルティメット・アビリティを誇るが、クールダウンの時間が長いという難点がある。
一方、オラクルはプレーメークが得意な2体のヒーロー、パックとパンゴリエルを選択。さらにGhostがトロール・ウォーロードを選択し、元々のキャリーの役割にスイッチした。
BOOMのMikotoがミドルレーンでオラクルのオウ・“No7”・メンのパックに苦戦する間、チームメイトのDreamocelのフェイスレス・ヴォイドがネットワース・チャートのトップに立ち、タイミングよくアルティメット“クロノスフィア”を繰り出し、ゲームにインパクトを与えた。
一方のチーム・オラクルは最初のチームファイトに敗れると、その後は消極的な試合運びが目立ち、反撃の糸口をつかむことはできなかった。
30分が経過する前に、BOOM・Eスポーツはチーム・オラクル陣内に攻め込み、カギとなるビルディングを陥落させ、2万3000ゴールドのリードとともにゲームを終えた。
Dreamocelは13/0/10 KDA(キル・デス・アシスト)のパーフェクトを達成。この日のMVPにも選ばれた。
2-0で勝利したBOOM・Eスポーツは、インドネシア地域予選のグランドファイナルズへと駒を進めた。
一方、チーム・オラクルはロワー・ブラケットの決勝へ回り、準決勝のタイランツ・アップライジングvsT1の勝者と対戦する。
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