『ONE Eスポーツ Dota2 ワールドプロ・インビテーショナル』は大会第3日からメインイベントの試合に突入し、第1試合ではGambit EsportsがAllianceを2-0で下す番狂わせが起こった。


ゲーム1

 Allianceはドラフトフェーズでニコライ・“Nikobaby”・ニコロフがViperを、ネタ・“33”・シャピラがBrewmasterを選択。アドリアン・“Fata”・リンクスのOgre Magi、サイモン・“Handsken”・ハーグのEarth Shakerがそれをサポートする力強い布陣を選択した。

 一方のGambit Esportsはキヤルベク・“dream`”・ティアイロフとアルティオム・“fng”・バーシャックがNaga SirenとDisruptorのコンビを選択。さらにマキシム・“Shachlo”・アブロモヴスキヒがPuck、ダニル・“gpk”・スク―ティンがLife Stealerを選択してゲームを開始する。

 序盤はAllianceのOgre MagiとEarth Shakerのコンビがマップを席捲し、楽々とキルを重ねていく。さらにHandskenがアビリティ「Fissure」を使って、対戦相手の退路を断つことに成功する。

 一方のGambit Esportsは4人のヒーローがうまくローテーションし、トップレーンでNikobabyのViperをキルしてみせる。

 Gambit Esportsはさらに積極的な攻めに打って出るが、Allianceのリナス・“Limmp”・ブロムディンがチームファイトに加わったことにより、撤退を余儀なくされる。

 ここでAllianceがRoshanを狙いにいくが、これはかえってGambitにチームファイトの主導権を譲り渡すことになってしまう。Handskenがアビリティ「Echo Slam」をgpkに浴びせるが、その間にGambitはチームファイトで圧倒した。

 このあと2万ゴールドの差をつけられたAllianceは、チームファイトで一矢を報いるも、試合の流れを逆転することはできなかった。

 Gambitとのゴールドと経験値の差はもはや埋めがたいものとなっており、NikobabyのViperは試合を通してファームに失敗し続けた。Allianceの2人のヒーローがDireベースの外で倒れると、Gambitの勝利は決定的なものとなった。



ゲーム2

 ゲーム2に向けて、まずAllianceはOgre MagiとTinyを選択。さらにNikobabyがAnti-Mageを選択してドラフトを終えた。一方のGambitはDoom Bringerを選択。さらにミドルレーンではgpkがPuckを選択し、コアにはLone DruidとMorphlingを選択した。

 試合は10分までは互角の展開だったが、Allianceのヒーローで有力なアイテムを手に入れられたのはNikobabyだけだったため、Nikobabyはこのあと相手チームからのプレッシャーを一身に引き受けることになってしまう。

 Gambitはミドルレーンでのチームファイトをきっかけに、流れを手繰り寄せることに成功する。NikobabyのAnti-Mageが単独で前線に現れると、このチャンスに乗じたダニアル・“XSvamp1Re”・アリバエフのDoom Bringerは、アルティメットアビリティをNikobabyに浴びせてみせる。

 チームファイトで優位に立ったGambitは、プレッシャーを強めてAllianceのヒーローたちをRadiantのジャングルから誘い出すことに成功。彼らのティア1タワーへの攻撃を阻むことに成功する。

 しかしAllianceも3人のヒーローをバイバックしてGambitに応戦する。Gambitはここで撤退して確実に勝利を手にするよりも、さらに攻めてリードを広げようとする。

 AllianceはAegis of the ImmortalとCheeseを手にするが、次のチームファイトでNikobabyがGambitのXSvamp1Reにやられてしまい、決定的な敗北を喫してしまう。

 NikobabyがAegis of the Immortalとともに復活するのを待つなか、GambitはAllianceの残りのヒーローを一掃する。このDireジャングルでのチームファイトを制したGambitは、そのままRadiantベースに攻め込んでゲームを締めくくった。

 この2-0の勝利によって、Gambitはトップ3でのフィニッシュが確定した。次はアッパーブラケットでEvil GeniusesとTeam Secretとの勝者と対戦する。

 一方のAllianceはロワーブラケットに回り、Virtus.proとNatus Vincereの勝者と対戦する。

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