2019-20の『Dotaプロサーキット』のメジャー第1戦、『MDL成都メジャー』の5日目の試合が行われ、今大会に旋風を巻き起こしているTNC PredatorがJ.Stormを2-0で下し、アッパーブラケット決勝への進出を決めた。


ゲーム1

 レーニングフェイズではキム・“Gabbi”・ビジャフエルテを相手に4キルを達成するなど、J.Stormがキルの数でリードして終わったが、ゴールドのアドバンテージはTNCが握っており、さらにバウンティルーンのほとんどを取ることに成功する。これによってGabbiは16分までにRadianceとHeart of Tarrasqueの両方をゲットし、TNCはマップ全域を支配することになる。

 試合は膠着状態に入り、60分までにTNCは6万ゴールドのリードを奪うが、相手の本拠に迫ることはできず、メガクリープも倒すことができない。一方のJ.Stormはベース外でのチームファイトで手も足も出ない状況が続く。

 このあと、J.StormがSmoke of Deceitを使ってベースから打って出ると、これが却って仇となり、クリントン・“Fear”・ルーミスのWarlockがバイバックなしでキルされてしまう。

 これによってTNCはメガクリープを倒し、チームファイトでも優位に立って、J.Stormのコアにバイバックを強いることに成功。J.StormはTNCのベースに対して無謀な攻めをみせるも、これは悲惨な結果に終わり、70分の時点で投了することになった。

 
 


ゲーム2

 続くゲーム2、レーニングフェイズはまたもJ.Stormがリードするが、TNCはレオン・“Nine” ・キリリンを連続でキルし、J.Stormの出鼻を挫いてみせる。

 ミッドレーンで主導権を握ったTNCはキム・“Gabbi”・ビジャフエルテが活躍をみせ、マップ全域の戦いで優位に立つ。

 このあと、TNCはJ.Stormのベースに攻め入るが、ここでJ.StormはGabbiをティア4タワーの下でキルし、一矢を報いる。しかしながら、ミッドレーンでNineがバイバックなしでキルされてしまうと、TNCはメガクリープを仕留めてシリーズを2-0のスイープで締めくくった。

 この結果、TNC Predatorはトップ3内で大会を終えることが確定。賞金11万ドルと2100DPCポイント以上を獲得することが確定した。また、スウェーデンで開催される『ザ・インターナショナル2020』への招待を受けることが濃厚になった。

 また、TNCはこの勝利によって『Dotaプロサーキット』のメジャー大会におけるチーム史上最高の成績を収めたことになる。これまでは6月の『EPICENTERメジャー』の4位が最高だった。

 勝利に飢えたこの東南アジアの雄は、このあとアッパーブラケット決勝で中国の強豪Vici Gamingと対戦する。

 一方、J.Stormはロワーブラケットに回り、Invictus GamingとBeastcoastの試合の勝者と対戦する。

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