2019-20の『Dotaプロサーキット』のメジャー第1戦、『MDL成都メジャー』の5日目の試合が行われ、優勝候補と目される中国のVici Gamingが北米の雄、Evil Geniusesを2-1で下してアッパーブラケット決勝への進出を決めた。


ゲーム1

 バランスのいい布陣を敷いたVici Gamingは、攻撃的な布陣のEvil Geniusesを序盤から圧倒し、相手のタワーを次々と倒し、さらにジャングルを征服してアルトゥール・“Arteezy”・ババエフにファームするスペースを与えなかった。

 Arteezyはいくつかのコアアイテムをファームすることができたが、それはEGのチームファイトを優位にするほどではなかった。そのほかのメンバーも十分にファームができず、自軍の本拠地に迫るVici Gamingの進撃を阻むことはできなかった。

 このあとArteezyが致命的なミスを犯し、ミドルレーンでBlack King Barを使わずにキルされ、バイバックを強いられてしまう。さらにそのあとのファイトではバイバックなしでキルされてしまい、チームはギブアップするほかなかった。

 

ゲーム2

 続くゲーム2もVici Gamingが好スタートを切り、ボトムレーンでArteezyにプレッシャーをかけると、Arteezyは開始6分が経過してもレベル3にまでしか到達することができない。その結果、Vici Gamingのサポートは優位に立ち、ミッドゲームのチームファイトではション・ “Pyw”・ジアハンが大活躍をみせた。

 Vici Gamingがプレッシャーを強めるなか、Evil Geniusesはなんとかゲームを落ち着かせ、自軍のコアにファームする時間を与え、終盤の反撃に望みをかける。しかし37分までにミッドバラックまで制圧されてしまった。

 Evil Geniusesはジャングル内でVici Gamingのヒーローたちをキルするが、しかし逆にアベド・アゼル・“Abed”・ユソプがバイバックなしでキルされてしまう。

 スイープでのシリーズが視界に入り始めたVici Gamingは、ボトムバラックに攻撃をしかけるが、ここで4人をキルされてしまい、Evil Geniusesに反撃のきっかけを与えてしまう。Evil Geniusesはこの機会に乗じて、Roshanを狙いにいった。

 一方のVici Gamingは死んだ4人のヒーローをバイバックする選択をするが、結局チームファイトに惨敗してしまい、シリーズは1-1のタイとなった。

 


ゲーム3

 迎えたゲーム3、Evil Geniusesはレーニングフェイズでリードを奪ったが、EurusのNightstalkerがAghanim Scepterをファームすると、一気に流れが逆転する。

 Evil GeniusesはArteezyが活躍をみせるが、それでもはチームファイトではVici Gamingが優位に立ち、Evil Geniusesのベースを制圧していく。さらにArteezyをバイバックなしでキルし、ティア―4のタワーに攻め込むことが容易になった。

 Evil GeniusesはVici Gamingのヒーローを3人キルし、なんとか一息つくことができたが、Vici Gamingのヒーローたちが復活すると、その後の決定的なチームファイトに敗れ、シリーズの勝利はVici Gamingに手に渡ることとなった。

 この勝利によって、Vici Gamingはトップ3内で大会を終えることが確定。賞金11万ドルと2100DPCポイント以上を獲得することが確定した。このあとグランドファイナル進出をかけ、アッパーブラケット決勝でTNC Predatorと対戦する。

 一方のEvil Geniusesはロワー・ブラケットに回り、次戦は生き残りをかけてAllianceとTeam Liquidの勝者と対戦する。

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