『鉄拳』のレジェンド、キム・“JDCR”・ヒュンジンが『エレクトリック・キャンセル2019 鉄拳チャレンジャー・イベント』で優勝した。

 グランドファイナルでは、敗者トーナメントを勝ち上がってきたアメリカのプロ、ジミー・“JimmyJTran”・トランとの対決となった。

 JimmyJTranがグランドファイナルで得意のブライアンを使ったのに対し、JDCRはドラグノフを使い続けた。

 ゲーム1はお互いが手の内をさぐり合う、ジャブの応酬となった。最後はJimmyTranが鮮やかなカウンターからコンボにつなげた。

 それでもJDCRはすぐさま反撃し、その後は互いにラウンドを奪い合って2-2となり、最後はJDCRが下段攻撃とジャブを連続で当て、1ゲームのリードを手にした。

 ゲーム2でも両者が弱パンチで相手をつつき合う展開が続いた。勝負をものにしたのはJimmyTranで、最後は鮮やかなコンボで締めくくった。

 


 ゲーム3も同じ展開が続き、JimmyTranが立ち技で相手を痛めつけ、目を見張るようなノザンクロスキックからのカウンターコンボを披露した。

 2-1とリードしたJimmyTranはアグレッシブにプレーするようになったが、JDCRはこれを逆手に取った。ライフ残りわずかからレイジドライブを決め、スコアをタイに戻した。

 2-2となってJimmyTranとJDCRは決着をつけるべくテンションを上げた。好スタートを切ったのはJDCRで、最初のラウンドをあっという間に制したが、JimmyTranも譲らず二つのラウンドを奪い返した。

 雌雄を決する最終ラウンド、両者は慎重な立ち上がりをみせ、またもお互いを探りあう展開に。どちらが最初にペースを握るか、緊張感溢れる展開となる。

 リードを奪ったのはJDCRで、コークスクリューのコンボを炸裂させた。主導権を握るとそのアドバンテージを活かし、最後は下段を当ててジミーに勝利。優勝トロフィーを手中に収めた。

 優勝したJDCRは賞金500ドルと鉄拳ワールドツアー(TWT)で150ポイントを獲得。TWTランキングで5位をキープした。

 TWTの次のイベントはドイツで開催される『ベルリン鉄拳クラッシュ』で、10月19日から20日にかけて開催される。

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