5日に開催された『ONE TEKKEN トーキョー・インビテーショナル 3v3トーナメント』で、韓国チームが日本チームを相手に驚異的な逆転劇を披露し、3-2で初代王者に輝いた。

 準決勝でオールスターチームを3-2で下した日本チームは、激闘を制した勢いと圧倒的なホームの声援をバックに、序盤は韓国チームを圧倒した。

 韓国チームの先鋒はカン・“Chanel”ソンホ。一方の日本チームは“じょうたろう。”が先陣を切った。

 全選手が大会を通してキャラを固定するなか、Chanelはアリサ、じょうたろう。はノクティスを使った。

 大方の予想ではROX Dragons所属のChanelが優位だったが、Chanelはじょうたろう。のトリッキーな動きとコンビネーションに戸惑い、クノティスとの対戦経験も少ないようだった。

 スコアが2-2と並んで両者ともにライフはわずか、タイムアップも迫るという状況で、Chanelはリスキーなレイジドライブにかけたが、そのスローモーションの激突を制したのはじょうたろう。だった。素早いキックを確実に当て、第一戦をものにした。

 韓国チームの中堅は、かの有名なパンダ使い、ジオン・“Rangchu”・ヒョンホ。先鋒戦を勝ち抜いたじょうたろう。は勢いそのままに、序盤からアグレッシブに攻め立てる。

 じょうたろう。は読みが冴えわたり、Rangchuの下段攻撃をいなし続け、着実に相手にダメージを与えていく。Rangchuはじょうたろう。からラウンドを一つ奪うが、じょうたろう。の勢いは止まららない。第3ラウンドではRangchuの重い一撃をガードしするとすかさず剣を一閃し、第二戦を制してみせた。



 2-0でリードした日本チームは優勝まであと一歩と迫ったが、立ちはだかったのは弱冠二十歳の神童、リン・“Ulsan”・スフンだった。

 連勝中のじょうたろう。はUlsanから二つのラウンドを奪うが、2-2と並んだところでガス欠に。最後はUlsanのコンボと空手チョップの前に散ることになった。

 日本チームの中堅として登場したのは“弦”。シャヒーンを使った弦は、Ulsanの堅いディフェンスを破ることできず、最終ラウンドでは攻め急ぐあまりレイジアーツを早めに発動。Ulsanはそのチャンスを逃さず、両チームの対戦成績を2-2のイーブンに戻した。

 これで両者ともに大将同士の決戦となった。Ulsanと顔を合わせるのは、ロウのスペシャリストとして名を馳せる“ダブル”だ。

 勢いはUlsanにあったが、ダブルも譲らず、双方ともにラウンドを奪い合い、2-2のタイに。勝負の行方は最終ラウンドへともつれ込んだ。

 迎えた最終ラウンド、Ulsanは美しいカウンターでダブルを壁に飛ばすと、すかさずダウン攻撃を叩き込み、韓国チームに3-2での勝利をもたらした。

 この勝利により、初代王者に輝いた韓国チームは賞金9000ドルを獲得。惜しくも2位に終わった日本チームは4500ドルを手にした。

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