『リーグ・オブ・レジェンド世界選手権』は10日にファイナルが行われ、中国のFunPlus PhoenixがG2 Esportsに3-0で勝利。FunPlus Phoenixは彼らが現在世界最強のチームであることを証明するとともに、『チャイニーズ・リーグ・オブ・レジェンド・プロリーグ(LPL)』が世界最高峰であることを満天下に知らしめた。

ゲーム1

 FunPlus Phoenixはゲーム1で最高の立ち上がりをみせた。この中国のチームは開始3分でキルを達成すると、3人でタワーダイブをしかけ、DoinbがWunderを戦闘不能に追い込んだ。一方のG2はタワーにフラッシュして逃げ切りを試みる。しかしフラッシュのあと、FunPlus PhoenixはGimGoonがガングプランクで最初のキルを達成する。

 そのあと、FunPlus Phoenixはミッドレーンを悠々と通過し最後のタワーを倒しにいく。彼らの前進を阻むべく、G2のCapsはレーンのワードを動かすが、Lwxのオートアタックを受けてしまう。さらにタワーの攻防でDoinbがWunderに攻撃をしかけ、さらにCrispはスレッシュのアルティメットアビリティを繰り出す。WunderはFunPlus Phoenixの面々に包囲され、Lwxがオートアタックでキルを狙いにいく。

 トップとミドルのインヒビターを破壊したFunPlus Phoenixは、勝利まであと一歩に迫る。Wunderを再びキルすると、FunPlus PhoenixはG2選手3人が守るネクサスに攻撃を展開。DoinbがJankos相手に完璧なアンカーで口火を切ると、Capsのカウンターを受けるものの、逆にCapsのキルに成功する。ネクサスのタワー下では一方的な戦いが展開され、FunPlus PhoenixはG2の面々を一人一人キルしていき、見事なエースでゲームを締めくくった。

ゲーム2

 FunPlus Phoenixの勢いは第2ラウンドでも止まらない。最初の攻撃は完璧で、彼らの大会を通してのベストゲームにふさわしいものだった。G2がドラゴン討伐に成功しつつあるなか、FunPlus Phoenixは一つの攻撃で一気に流れを変えてしまう。まずはCapsをキルすると、Lwxがオートアタックとアビリティ「Icathian Rain」を使ってドラゴンの巣のなかにいたG2のメンバーを一掃してみせた。

 22分が経過するまでに、FunPlus Phoenixはキルで8-1の差をつけ、マップ全域を支配した。キルを求めて躍起になったG2は、4vs5の状況を作ってCrispを追い詰めようとする。FunPlus PhoenixのGimGoonがテレポートで駆けつけ、さらにG2のMikyxのミスに乗じると、エースを求めてなだれ込み、Lwxがトリプルキルを達成する。

 G2が体勢を立て直そうとするなか、FunPlus Phoenixはすぐさま二つ目のエースを獲得する。G2はWunderがCrispをキルするが、FunPlus PhoenixはLwxがライフが残りわずかとなっていたAkaliをキルし、さらにDoinbがG2のベース入口付近でPerkzをキルしてみせた。G2が戦闘不能に陥るなか、FunPlus Phoenixはネクサスに攻め込んで二つ目の勝利を手にした。



ゲーム3

 FunPlus Phoenixが王手をかけるなか、G2は一矢を報いるために奮闘する。G2は相手のタワーの付近で攻撃を展開すると、MikyxとCapsのバックアップを受けるなか、Jankosが攻め込んでTianをキルしてみせる

 G2は巧な試合運びをみせていたが、FunPlus Phoenixも虎視眈々と反撃の機会を窺っていた。Doinbがトップレーンで相手を引きつけると、そこにTianがアシストに駆けつける。TianはMikyxの攻撃から逃げ切ると、LwxとGimgoonを援護し、Perkzのキルに成功する。さらにFunPlus Phoenixは、キルに飢えたCrispがWunderを相手に完璧なフラッシュフックを披露する。

 30分が経過すると、FunPlus Phoenixはバロンバフをゲットし、G2をトップジャングルに追い詰め、メンバー3人をキルした。自軍の被害はCrisp一人にとどめ、相手のネクサスへの道を切り開いた。

 G2の生き残りはWunderとPerkzのみとなるなか、FunPlus Phoenixは4人のメンバーを二つに分け、一方は相手とファイトし、もう一方は残る二つのタワーを倒しにいく。WunderとPerkzはTianとGimGoonをキルするが、LwxとDoinbはネクサスの攻撃に注力し、世界選手権最後の試合を締めくくった。

 世界選手権を制したFunPlus Phoenixは栄光のサモナーズカップを手にするとともに、賞金84万ドルを獲得。一方のG2 Esportsは30万ドルを手にした。

 なお、来年の『リーグ・オブ・レジェンド世界選手権』は中国の上海で開催されることが決まった。FunPlus Phoenixがホームでタイトルを防衛できるか注目だ。

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