ファンにとってお気に入りのプロ選手やチームに迫る連載『Eスポーツヒーローズ』。今回取り上げるのは、日中は教師として働き、放課後は女性オンリーのEスポーツチームFrosty FireでプレーするタイのDota2のプロ、Mei Meiだ。

 シリワン・“Mei Mei”・タンウォンは自身のことを、子供の頃からゲームばかりしてきた「熱心なゲーマー」だと語る。彼女は、教師としての顔をもつ一方で、放課後は女性オンリーのDota2のチーム、Frosty Fireでサポートプレイヤーを務めるという一面をもっている。

 Mei Meiは母国タイで開催される女性限定の大会に出場するために、旧友たちと一緒にチームを結成した。

 「(タイでは)人気のあるゲームはそんなにないの。『伝説対決 Arena of Valor』は人気があるけど、『Dota2』はそれほどでもないわ。ほかの東南アジアの国と比べて、タイのEスポーツは成長が遅くて、今まさに発展途上といったところね」



 夢を追いかけてプロEスポーツの世界に入ったとき、母を説得するのは大変だったという。

 「母はシングルマザーなの。だから私の行動がまるで理解できないようだったわ。教師という安定した職業に就いているのに、どうしてそんなリスキーなことをするんだって」

 「彼女はとても保守的で、いまだに受け入れてくれないの。上の世代の人たちにもEスポーツが受け入れられるようになってくれると嬉しいんだけど」

 Mei Meiはまた、彼女の物語に刺激を受けて、より多くの女性がプロのEスポーツのキャリアを追い求めるようになって欲しいと語った。

 「女性でも国内外にすごい選手はたくさんいるんだから、始めることに躊躇して欲しくないの。とにかく自信をもって始めてみて欲しいわ。私にできるなら、みんなにもできるはずなんだから!」

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