『ONE Eスポーツ Dota2 ジャカルタ・インビテーショナル』の地域予選がクアラルンプールのサンウェイ・ピラミッドで開催され、グランドファイナルズではシンガポールの強豪リアリティ・リフトと、フィリピンのシグナル・ウルトラが対戦。リアリティ・リフトにとっては、アッパーブラケット決勝で1-2で敗れた雪辱戦となった。

 接戦となった2つのゲームの末、リアリティ・リフトがフィリピンのライバルを撃破し、『ONE Eスポーツ Dota2 ジャカルタ・インビテーショナル』への出場権を手にした。


ゲーム1

 グランドファイナルズのゲーム1に向け、シグナル・ウルトラはコアにケンタウロス・ウォーランナー、クイーン・オブ・ペイン、ジャイロコプターを選択した。

 一方、これに対してリアリティ・リフトはコアにクロックワーク、ライフスティーラー、アウトワールド・デヴォウアーを選択した。

 レーニングフェーズでは、シグナル・ウルトラのファン・ジェリコ・“ファン”・マナレイセイのケンタウロス・ウォーランナーがトップレーンを支配し、アンドリュー・“Drew”・ハリムのライフスティーラーに思うようなプレーをさせない。

 しかしリアリティ・リフトはゲームが進むにつれ、シグナル・ウルトラ陣内へのプレッシャーを強めていき、リー・コン・“kYxY”・ヤンのクロックワークがキー・ターゲットをキルし、ダイア・チームがミッドゲームのチームファイトで優位に立つ。

 さらに24分、kYxYはジェームス・セドリック・“Jamesy”・ジョンのクイーン・オブ・ペインをとらえてみせた。このあと、シグナル・ウルトラのヒーローたちは互いを助けようとするあまり、一体一体キルされていってしまう。

 リードを1万6000ゴールドに広げたリアリティ・リフトは、ラディアント・ベースに攻め込んだ。シグナル・ウルトラはリアリティ・リフトのヒーローたちを返り討ちにしかけるが、わずかに攻撃力が足りず、撃退することができない。試合はこのままリアリティ・リフトの勝利に終わり、優勝に王手をかける。



ゲーム2

 シグナル・ウルトラはポケット・チーズの戦術を選択し、ファントム・ランサーとハスカーのコンビに加え、オフレーンにオムニナイトを配置した。

 一方、リアリティ・リフトはキャリーにフェイスレス・ヴォイドとエンバー・スピリットを選択し、最後にアンダーロードを選択した。

 レーニングフェーズではリアリティ・リフトのヒーロー選択が正しかったことが証明され、drewのクロノスフィアとウォン・“NutZ”・ジェン・イィのモータイマーがうまく連携して、Jamesyのハスカーを封殺し、チームファイトから除外してみせた。

 リアリティ・リフトはさらに、kYxYのアンダーロードが“ロッド・オブ・アトス”をファームし、シグナル・ウルトラにプレッシャーをかける。シグナル・ウルトラはリアリティ・リフトのチームファイトに抵抗できなかったが、ABATのファントム・ランサーがようやく重要なアイテムをファームしはじめ、反撃体制を整える。

 リアリティ・リフトがJamesyのハスカーを追い回している間、ABATはバックラインで相手のサポートヒーローをキルすることに成功し、チームファイトを互角の展開に持ち込んでみせる。しかしそのほかのシグナル・ウルトラのヒーローたちがキルされていたため、リアリティ・リフトはその間に2つバラックを陥落させた。

 ロシャン・ピットでのチームファイトで、シグナル・ウルトラはリアリティ・リフトからロシャンのアドバンテージを奪ってみせた。これに対してリアリティ・リフトのkYxYはアビリティ“ダーク・リフト”によってチーム全体をラディアント・ベースに送り込んだ。しかしシグナル・ウルトラはテレポートですぐさま帰還し、なんとかゲームオーバーを免れた。

 リアリティ・リフトはdrewがアガニム・スケプターを確保し、アビリティ“タイム・ウォーク”によってシグナル・ウルトラを足止めすると、ようやく相手の戦意を挫くことに成功した。

 リアリティ・リフトはこのあと、52分の時点で3万6000ゴールドのリードを手にし、ラディアント・ベースに攻め込んで勝利を決定的なものとした。メガ・クリープのアドバンテージを手にしたあと、リアリティ・リフトはシグナル・ウルトラの残りのヒーローを掃討し、ラディアント・エンチャントを陥落させた。

 この勝利によって、リアリティ・リフトは『ONE Eスポーツ Dota2 ジャカルタ・インビテーショナル』への出場権を獲得した。

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