PSG.LGDはEHOMEからオフレイナーのレン・“old eLeVeN”・ヤンウェイを期限付きで獲得したと発表した。これに伴い、ヤン・ “Chalice” ・シェンイがポジション1にコンバートされる。

 Chaliceは2017年にPSG.LGDに加入して以来、オフレイナーとしてプレーしてきた。加入当初からチームにとって欠かせない戦力となり、中国最強のポテンシャルを誇るチームで存在感を示してきた。

 一方、old eLeVeNは中国のDota2シーンで輝かしい実績を誇るベテラン選手で、EHOMEには2015年以来在籍。しかしながら、最後に同チームでプレーしたのは2017年3月で、それ以来、4回にわたって他チームへ期限付き移籍している。過去には2017年に6カ月間、PSG.LGDでプレーしたことがある。

 今季はすでに何回もメンバー変更を繰り返しているPSG.LGDは、2月末にひっそりとライ・“Ahjit”・ジェイソンを登録メンバーから外したばかりだった。

 PSGは2月にCDECゲーミングとの電撃トレードでAhjitを獲得。Ahjitの代わりにCDECに送り出されたのは、スター選手のワン・“Ame”・チュンユだった。

 ところがその数日後、チームに適応できていないとして、Ahjitは『ロサンゼルス・メジャー』のオープン予選に臨むPSGのロスターから外されていた。

 PSG.LTDは今季のDPCで絶不調で、まだまだトンネルから抜け出せそうな気配はない。

 PSG.LTDはメジャー第1戦の『MDL成都メジャー』の予選を欠場した結果、次のメジャーサイクルからはオープン予選からの参加を強いられた。

 彼らは『ドリームリーグ・シーズン13:ライプチヒ・メジャー』への出場権を逃すと、今度は『ESL One ロサンゼルス・メジャー』のオープン予選でチーム・ブレイズに敗れ、出場権を逃してしまった。



 今回のメンバー変更によって、PSG.LGDが本来の調子を取り戻せるか注目だ。PSG.LGDは今季こそ絶不調だが、過去2シーズンは世界屈指の実力を見せつけてきており、『ザ・インターナショナル2018』では準優勝を飾ると、翌年の『ザ・インターナショナル2019』では3位に入っていた。

 しかし『ザ・インターナショナル2020』出場に向けた道程は前途多難だ。新型コロナウイルスの感染拡大によって『ロサンゼルス・メジャー』が中止となったうえ、『Dota PIT・マイナー』と『EPICENTER・メジャー』も中止となってしまったのだ。

 それは、PSG.LGDが『ザ・インターナショナル2020』への出場権を得るために残された大会は、『ONE Eスポーツ・シンガポール・メジャー』のみとなったことを意味する。

 もし新型コロナウイルスの問題が収束しなければ、PSG.LGDは1ポイントを得ることもないまま、今季のDotaプロサーキットを終える可能性がある。また、PSG.LGDは『ONE Eスポーツ・シンガポール・メジャー』への出場権獲得に向けて、もう一回オープン予選を戦わなければならない。彼らは一発勝負のオープン予選を大の苦手としており、地域予選に進出することすら敵わないという状況が続いている。

 こうしたなか、PSG.LGDの新チームは強豪チームが集う『WeSave!チャリティ・プレー』に出場予定で、この大会と中国プロリーグの戦いは、絶好の試金石となるだろう。

 PSG.LGDのDota2ロスター

  1. ヤン・ “Chalice” ・シェンイ
  2. ル・ “Somnus丶M” ・ヤオ
  3. レン・“old eLeVeN”・ヤンウェイ
  4. シュ・ “fy”・リンセン
  5. ヤプ・“xNova”・ウェイ

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