『ONE Eスポーツ Dota2 ワールドプロ・インビテーショナル』は大会第3日からメインイベントの試合に突入し、アッパーブラケットでは2戦先勝形式の試合でEvil GeniusesとTeam Secretが顔を合わせた。


ゲーム1

 Team SecretはドラフトフェーズでMasterとWeaverを選択。さらにミドルレーンのミハル・“Nisha”・ヤンコウスキはPugnaを選択した。一方のEGは終盤戦をにらんで、アベド・アゼル・“Abed”・ユソプがTemplar Assassin、アルトゥール・“Arteezy”・ババエフがBlood Seekerを選択する。

 EGはアンドレアス・“Cr1t”・ニールセンのDoom Bringerがボトムレーンに回ってArteezyをサポートし、タル・“Fly”・アイジクもボトムレーンで2つのキルを達成するなど、序盤戦で好調なスタートを切る。

 トップレーンはロマン・“RAMZES666”・クシュナレフとルドウィグ・“zai”・ワールベリに託される形となった。Team SecretのBeast MasterとPugnaがファームに専念する一方、EGは相手が攻め込んだときに備え、Tide Hunterに魔法耐性をつけるアイテムを手に入れるべく尽力する。

 Evil GeniusesはTeam Secretのヒーローの攻撃をうまく避け続けた。一方のTeam SecretはArteezyのBlood Seekerを捕まえるも、ゴールドと経験値のリードを積み上げることができない。

 Team Secretはマップ全域で攻撃をしかけるが、EGはうまく相手の攻撃に対してカウンターで応戦する。

 ここでRAMZES666がTeam SecretからAegis of the Immortalを奪ってみせる。さらに適切なタイミングでRavageを繰り出し、ゲームの流れを決定的なものとする。

 EGはTeam SecretのNishaとMatumbamanをキルしてリードを広げると、さらにArteezyのBlood Seekerがアビリティ「Rupture」と「Blood Rite」で相手のWeaverを封殺してみせる。

 ZaiはDoom Bringerのアルティメットアビリティを使って、NishaのPugnaを完全に封じてみせた。相手の攻撃の核を仕留めたEGは、このあとすぐにゲームの勝利を手にした。



ゲーム2

 ゲーム2のドラフトフェーズでEvil GeniusesはTemplar Assassinを選択。さらにRAMZES666がOmniknightを、ArteezyがGyrocopterを選択する。

 一方、Team SecretはNishaがMagnusを、MatumbamanがBlood Seekerを選択した。

 Evil GeniusesはCr1t-のTinyを中心に攻撃的に展開して対戦相手を驚かせた。トップレーンではArteezyとMatumbamanがそれぞれキルを達成し、両チーム互角の展開となる。

 EGはTeam Secretをマップ全域で追いかけまわし、両チームはキルの数でこそ並んでいたが、徐々にEGがレーンの支配を強めていく。

 Team Secretはミスが増えていき、EGはそのチャンスを見逃さなかった。ウェイク・ナイ・“MidOne”・チェンとNishaは完全に誤ったタイミングでテレポートを行い、このチャンスに乗じたEGはDireのヒーローを次から次へとキルしていった。

 Team Secretがヒーロー全員でアルティメットアビリティを繰り出しても、EGには通用しなかった。EGのチーム戦術は大会中にその練度を深めており、相手につけ入る隙を与えない。

 Team SecretはRamzez一人をキルするためだけに3つのアルティメットアビリティを使い、それはSecretの劣勢を物語っていた。

 Evil GeniusesはDireベースの外でMatumbamanをキルすると、残りのヒーローも一掃し、ゲーム2をものにした。

 2-0で勝利したEvil Geniusesはこれでトップ3フィニッシュを確定させ、次はアッパーブラケット決勝でGambit Esportsと対戦する。

 一方、Team Secretはロワーブラケットに回り、Vici GamingとTNC Predatorの勝者と対戦する。

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