『ONE Eスポーツ Dota2 ワールドプロ・インビテーショナル』では大会2日目に敗退が決まってしまったNatus Vincere。CIS地域のトップに返り咲こうと奮闘する同チームのキャプテン、バキト・“W_Zayac”・エミルジャノフと、オフレイナーのパヴェル・ “9pasha”・クヴァステゥノフにインタビューを行った。


アクバル・“SoNNeikO”・ブタエフの退団後にZayacがチームのキャプテンに就任し、シンガポールには新チームでやって来ました。Zayacがキャプテンになった経緯をお聞かせください。

Zayac:僕は今、キャプテンになろうとがんばっているところさ。実際に起きたのはこんなことだ。キャプテンが必要になったけど、その候補がみつからない。だから僕たちの一人がキャプテンにならなければならない。チームメイトたちは僕を信用してくれていると言ってくれた。だから僕がキャプテンになることにしたんだ。

キャプテンになることでどんな苦労がありましたか?

Zayac:キャプテンはやっぱり難しいよ。2年前に(Vega Squadronで)キャプテンになったけど、今ではすごく難しく感じる。でもコーチのアンドレイ・“Mag”・チペンコと9pashaはとても助けてくれる。だからまだ一人前のキャプテンになれているとは言えないんだ。

どのような役割分担をされているのですか?

Zayac:3人のリーダーがいるようなもので、9pashaは試合中に助けてくれて、Magがドラフトを手伝ってくれる、といった感じだね。

キャプテンの交代後、チームのプレーに変化はありましたか?

9pasha:選手変更後、メインとする戦略について考えた。マップで何をしたいか、どのようにプレーしたいか、といった面についてだ。新パッチが導入されたので、まだ模索中だけどね。



Natus Vincereはオフシーズンにイリヤス・“Ilias”・ガネエフを獲得しました。CIS外ではまだまだ無名の選手ですが、どのような経緯で獲得したのか教えていただけますか?

9pasha:彼はマッチメイキングでみつけた。チームの何人かが彼とプレーしたことがあって、いい選手だと言っていた。実際にテストでゲームをやってみたら、本当にいいプレイヤーだということが分かった。

チームのポジション5であること以外に、彼が果たしている役割はありますか?

9pasha:ただ単にそのポジションのヒーローでプレーするだけでなく、独自のアイデアで僕たちを助けてくれる。例えば僕たちが間違っていることをしていたら、遠慮なく言ってくれるんだ。

チームの今後の予定は?

Zayac:2週間の休暇に入るよ。年が明けたら、メジャーに向けて合宿を張る予定だ。

次の『ライプチヒ・メジャー』に向けてはどのように準備を進めるのですか?

Zayac:今は解決すべき問題が山積みの状態だ。今回の新パッチの影響はデカすぎる。誰も完全に把握はしていないだろう。もっとDotaをプレーして、戦術の幅を広げて、強くならなければならない。

9pasha:メジャーの前に色々な変化を起こさなければならない。今大会で自分たちの弱みや課題をみつけることができた。すぐにそれに取り組むべきだ。やるべきことはたくさんある。

僕たちは時々、好き勝手にヒーローを選択して、戦略なんて忘れて戦ってしまうことがある。選手全員が一つのイメージを共有するだけで、ゲームはもっと簡単になるはずなんだ。

次のメジャーに出場するにあたって、チームのメンタリティはどのような状態にありますか?

9pasha:どんどん良くなってると思うよ。まだまだ自分たちがやりたいことが全部できているとは言えない。いいプランがあっても、試合中に忘れてしまうことがある。いいヒーロー、いいレーンについてのアイデアはあるし、その理想形はきちんと思い描けているよ。

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