ナートゥス・ヴィンケレの主将バキト・“Zayac”・エミルジャノフが、ライバルのヴィルトゥス・プロに電撃移籍したことがわかった。Zayacは4カ月前にナートゥス・ヴィンケレの主将に就任したばかりだった。

 Zayacの引き抜きに成功したヴィルトゥス・プロは、ウィタリエ・“Save-”・メルニクとイゴール・“epileptick1d”・グリゴレンコをメンバーから外し、ザウル・“Cooman”・シャフムルザエフをメンバーに加えている。

 一方、突然主将が退団する形になったナートゥス・ヴィンケレは、代わりにセイモン・“CemaTheSlayer”・ クリヴリャが加入している。



 ZayacのVPへの移籍については、ナートゥス・ヴィンケレのイェブヘン・“HarisPilton”・ゾロタロフCEOがYoutubeに投稿した動画内で言及。主将の移籍劇の周辺事情を明らかにした。

 ゾロタロフが明らかにしたところによれば、Zayacは『ザ・インターナショナル2019(TI9)』終了後に退団したいと言ってきたようで、理由はVPのアレクセイ・“Solo”・べレツィンやウラジミール・“no[o]ne”・ミネンコと一緒にプレーしたいからだという。Zayacの慰留に努めたナートゥス・ヴィンケレは、Zayacの契約金の額を引き上げるとともに、キャプテンの肩書を与え、さらに昨年10月には同選手の希望通りにアクバル・“SoNNeikO”・ブタエフをベンチへと降格させていた。

 しかしナートゥス・ヴィンケレが『ドリームリーグ・シーズン13:ライプチヒ・メジャー』で早期敗退を喫したあと、Zayacは再びVPへの移籍を希望。ゾロタロフによれば、VPと移籍交渉をしている間、Zayacは自身とナートゥス・ヴィンケレの間に存在する契約は無効だと主張したという。

 Zayacが無効だと主張したのは、昨年10月に契約内容を改めた際に、チームマネジャーのイゴール・“Caff”・シドレンコのミスによって、Zayacを説得する際に提示した条件が契約書に追記されておらず、Zayacはそれを盾にして移籍を主張してきたとのことだ。

 ナートゥス・ヴィンケレとヴィルトゥス・プロの新チームは、2月9日から12日にかけて開催される『ロサンゼルス・メジャー』の予選に揃って出場。移籍は両者にとって実りあるものとなったかどうか、真価を問われる大会となりそうだ。

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