『ドリームリーグ・シーズン13:ライプチヒ・メジャー』はプレーオフ4日目の試合が行われ、大会への生き残りをかけた3つの試合が行われた。


インビクタス・ゲーミングがビーストコーストを敗退へ追いやる

 中国のインビクタス・ゲーミングが南アメリカの強豪ビーストコーストにロワー・ブラケットの敗退チーム決定戦で勝利した。

 ゲーム1、インビクタス・ゲーミングで輝いたのはショウ・“Emo”・イィだった。チャン・“Oli”・チョンキエンのサポートの下、試合の流れを支配し、相手に最もダメージを与えた選手となった。最後はキャリーのジン・“flyfly”・シィイのスラークが試合を締めくくり、まずはインビクタス・ゲーミングがゲーム1をものにする。

 続くゲーム2、ビーストコーストはポジション1のエクトル・アントニオ・“K1 Hector”・ロドリゲスがドゥーム・ブリンガーを選択する奇をてらった采配に出る。K1はファーミングでは見事な活躍をみせたが、チームファイトでインパクトを残すことはできなかった。インビクタス・ゲーミングの容赦ないプレッシャーにさらされ続けた結果、ビーストコーストは最終的に崩壊し、シリーズ敗退が決まった。

 ビーストコーストはライプチヒメジャーで7-8位に終わり、賞金4万ドルと450DPCポイントを持ち帰ることになった。


チーム・リキッドがTNCプレデターを2-1で下す

 続くロワーブラケットの敗退チーム決定戦では、ヨーロッパのチーム・リキッドが東南アジアのTNCプレデターに勝利した。

 リキッドはコアにドロー・レンジャー、ヴァイパー、スラーダーを起用し、今大会ベストプレーを披露した。サポートもアイディン・“iNSaNiA”・サルコヒとトミー・“Taiga”・リーのコンビも大活躍をみせた。Taigaはブリンク・ダガーでタイミングよく「オーバーグロウス」を繰り出し、さらにiNSaNiAは味方のヒーローを何度もピンチから救ってみせた。

 続くゲーム2では流れは一変し、TNCプレデターが目覚ましいパフォーマンスをみせた。アルメル・パウル・“Armel”・タビオのテンプラー・アサシンが大暴れし、チーム・リキッドのラインアップを破壊し尽くし、チームを勝利へと導いた。

 迎えたゲーム3、チーム・リキッドは序盤から13-2と大量リードを積み上げるが、TNCはティモシー・“Tims”・ランドルプのアースシェイカーを中心に逆襲を展開する。しかしリキッドはポジション4のTaigaが対面の相手とのエニグマ対決を制し、チームを勝利へと導いた。

 TNCプレデターは7-8位でライプチヒ・メジャーを去ることが決まった。『MDL成都メジャー』の覇者は、今大会では賞金4万ドル、450DPCポイントの獲得にとどまった。



イーヴル・ジーニアスズがインビクタス・ゲーミングを2-1で下す

 この日行われた最後の敗退チーム決定戦では、北アメリカのイーヴル・ジーニアスズが中国のインビクタス・ゲーミングに勝利した。

 ゲーム1ではイーヴル・ジーニアスズのアベド・アゼル・“Abed”・ユソプがアウトワールド・デヴォウアーを使って傑出したプレーをみせ、チームの圧勝劇を演出した。

 続くゲーム2、インビクタス・ゲーミングはアルトゥール・“Arteezy”・ババエフのアンティ・メイジを封じることによって、イーヴル・ジーニアスズに勝利した。インビクタス・ゲーミングはまた、flyflyのヒーローにクリンツを選択してイーヴル・ジーニアスズの意表を突き、相手のサポートヒーローを破壊してみせた。

 しかしシリーズの行方を決定するゲーム3は、チームファイトで上回ったイーヴル・ジーニアスズが勝利した。

 この勝利によって、イーヴル・ジーニアスズはロワーブラケット準決勝への進出が決定。ロワーブラケット準々決勝のアライアンスvsチーム・リキッドの勝者と対戦することが決まった。

 一方、敗退が決まったインビクタス・ゲーミングは、ライプチヒ・メジャーを5-6位で終えることになり、賞金6万ドルと900DPCポイントを持ち帰ることになった。


 ライプチヒ・メジャーは翌日、ロワーブラケットでさらに2つの敗退チーム決定戦が行われる。まずはアライアンスがチーム・リキッドと激突し、勝者はその日最後の試合でイーヴル・ジーニアスズと顔を合わせる。

 また、2つの敗退チーム決定戦の間には、アッパーブラケット決勝のヴィシ・ゲーミングvsチーム・シークレットの一戦も行われる。

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