2020年のDotaプロサーキット初戦となる『WePlay! ブコバル・マイナー』の3日目の試合が行われ、アッパーブラケット準決勝ではロイヤル・ネバー・ギブアップ(RNG)がニグマ・Eスポーツとの死闘を2-1で制し、アッパーブラケット決勝でギーク・ファムと対戦することが決まった。


ゲーム1

 ニグマはゲーム1に向けて、アメル・“Miracle-”・アルバルカウィがナガ・セイレーン、ミッドレーンのアリウィ・“w33”・オマルがタイニーを選択。オフレイナーのイヴァン・“MinD_ControL”・イヴァノフは中盤戦をにらんでエニグマを選択した。

 一方のRNGは序盤戦でリードを奪うべく、ドゥ・“Monet”・ペンがスラーク、ガオ・“Setsu”・ツェンションがパック、ス・‘Flywin”・レイがヴェンジェフル・スピリットを選択した。

 ニグマが終盤戦重視の戦略をとったことで、レーニングフェイズはRNGが13分までにキルの数で10-1とリードを奪い、中盤戦に向けて優位に立つ。RNGはSetsuがニグマの攻撃の芽を摘み、これによってRNGはファームに成功して、完全に流れをものにする。

 ニグマのヒーローたちは、チームファイトでRNGに伍するべく、体を張ってMiracleにファームのスペースを与えようとするが、Miracle一人ではRNGの強化されたヒーローに対抗する術をもたず、ニグマは40分に降参へと追い込まれた。



ゲーム2

 ドラフトフェーズでは両チームともに戦略変更を行った。

 シリーズを締めくくりたいRNGはMonetがファントム・ランサー、ミッドレイナーのSetsuがリナ、そしてFlywinは再びヴェンジェフル・スピリットを選択した。一方のニグマはミッドゲームを重視してMiracleがスラーク、w33がハスカーを選択する。

 終盤戦重視のラインアップを選んだにも関わらず、レーニングフェイズはRNGが制し、10分までに2000ゴールドをリードした。しかしニグマは13分、ミッドレーンで大きなチームファイトを制すると、そのまま勝利まで一気に突っ走った。

 w33のハスカーはRNGの集中攻撃をすべて跳ね返し、その隙にMiracleのスラークが背後からRNGを突き、相手を壊滅へと追い込んだ。

 ニグマはその後も無慈悲な攻撃を繰り返し、RNGは22分に降参。シリーズの行方はゲーム3に委ねられることとなった。


ゲーム3

 ニグマは速攻重視のヒーローを選択し、w33が再びハスカーを選択。Miracleはテンプラー・アサシンを選択し、オフレイナーのMinD_ControLはドゥームを選んだ。一方のRNGは再び終盤戦重視のヒーローを選択し、Monetがライフスティーラー、Setsuがインヴォーカー、Flywinがレギオン・コマンダーを選択した。

 レーニングフェイズはほぼ互角の戦いが繰り広げられたが、Miracleが素晴らしい活躍をみせ、チームファイトではニグマが優位に立った。

 一方のニグマも負けじと反撃し、Monetをバイバックなしでキルし、さらにロシャン・ピットを制して流れを引き寄せる。しかしこのあとRNGのティア4タワーに無謀な突撃を繰り返すと、これが失敗してアドバンテージを手放してしまった。

 この時点で、ニグマのヒーローは、強力になったRNGのヒーローに対抗する術をもたなくなっていた。中国の雄はもはや手に負えない存在となっており、51分に及んだ死闘の末、RNGがシリーズの勝利を手にした。


 この勝利によってRNGは『We Play!ブコバル・マイナー』でトップ3のフィニッシュが確定し、賞金5万4000ドルと110DPCポイントを確保。この次はグランドファイナルズ進出をかけ、アッパーブラケット決勝でギーク・ファムと対戦する。

 一方、ニグマはロワーブラケットに回り、生き残りをかけてギャンビット・Eスポーツと対戦する。

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