2019-20の『Dotaプロサーキット』のメジャー第1戦、『MDL成都メジャー』の8日目の試合が行われ、ロワー・ブラケットのファイナルでTNC PredatorがInvictus Gaming(IG)を2-0で下し、Vici Gamingとグランドファイナルで再戦する機会を得た。

ゲーム1

 TNCはアッパーブラケット決勝で振るわなかったMorphling-Earthshaker戦術がこの日はうまく機能し、すべてのレーンで優位に立ち、対戦相手のIGにプレッシャーをかけ続ける。

 これによってTNCはキム・“Gabbi”・ビジャフエルテが自由を得ると、GabbiはYashaやMorbid Maskといったコアアイテムをビルドし、チームファイトで優位に立った。この結果、TNCはマップ全域で積極的に仕掛け、IGを圧倒する。

 さらにGabbiがAghanim’s Scepterをゲットすると、TNCはRoshanを狙いいき、ゲームはチームファイトに突入する。IGはSmoke of Deceitを使ってピット付近のTNCに接近するが、チームファイトではTNCに適わない。TNCはIGの4人のヒーローに対して連続でキルを達成し、あっという間にゲーム1を制した。

 
 


ゲーム2

 続くゲーム2、TNCはレーニングフェイズでゴールドのリードを得ると同時に、IGのヒーローにプレッシャーをかけ、効果的なファームに成功してミッドゲームに向けた布石を打つ。東南アジアの雄は19分までにRoshanを倒し、さらに二つのレーンを支配してIGを一気に追い詰める。

 二つのレーンを支配され、ゴールドでも劣るIGは、ベースから出て躍起になってTNCのヒーローを狙いに行き、反撃の糸口をつかもうとする。しかしそこをTNCに狙い撃ちされ、32分で降参へと追い込まれた。

 この勝利によって、TNCは2位以上が確定し、最低でも賞金160万ドルと3000DPCポイントを手にすることが決定。このポイントによって、『ザ・インターナショナル2020』への招待が確実となった。

 チーム史上初のメジャー制覇を狙うTNCは、このあとグランドファイナルでVici Gamingと対戦する。Vici Gamingにはアッパーブラケット決勝で0-2で敗れているため、絶好の雪辱の機会を得る形となった。

 一方のIGは3位で大会を終え、賞金11万ドルと2100DPCポイントを獲得。メジャー第1戦でのファイナリストはならなかったが、中国予選で敗退して『Dotaサミット11マイナー』優勝を経て今大会への出場権を獲得した彼らにとって、3位は満足のいく成績のはずだ。

READ MORE: 【Dota2/MDL成都メジャー:5日目】Vici GamingがEvil Geniusesを2-1で下しアッパーブラケット決勝へ