スウェーデンのプロ選手ヤコブ・“Pyth”・ムルヤルヴィは、9年間にわたってコンペティティブレベルでプレーしてきた『カウンターストライク:グローバルオフェンシブ(CS:GO)』から引退することを発表した。『ヴァロラント』に完全に没頭していることがその理由だ。
「新たなゲームとしてヴァロラントへの思いが燃え上がり、すっかり中毒になってしまった。自分にとっての新たなスタートを本当に楽しんでいて、毎日少なくとも12時間は取り組んでいる。最高のチームで最高のプレイヤーの一人になることが目標だ」とPythは自らの個人ツイッターアカウントで発表を行っている。
「毎日新しい気持ちで上達に努めている。最高の自分自身に到達するため、あらゆる小さな“トリック”まで身につけたい。CSのノウハウを総動員しつつ、このゲームを面白くしている新要素についても学んでいるところだ」
Pythが『CS:GO』シーンで名を知られるようになったのは、2013年にアブソルート・レジェンズでプレーしていた頃のことだった。複数のチームを転々としたあと、2015年末にはニンジャス・イン・パジャマス(NiP)に加入。ここで最大の成功を収めることになった。
NiPでプレーしていた時期に、Pythは『ドリームハック・マスターズ・マルメ2016』や『インテル・エクストリーム・マスターズXI – オークランド』で優勝。『ESLプロリーグ・シーズン3 – ファイナルズ』や『コペンハーゲン・ゲームズ2017』、『WESG 2017 ヨーロッパ・ファイナルズ』では2位となった。
2017年5月にNiPを去ったPythは、その後はデジタル・カオスやヴェックスド・ゲーミングでプレーしながらも以前ほどの成功は収められずにいた。2月にリルミックスで短期間プレーしたのが『CS:GO』のプロとして最後の活動となった。
「NiPを出てからの最近数年間は、以前の自分のようなレベルに戻ることができていないと感じていた。自分の本来の居場所を見つけられず、それまでとは違うプロジェクトでなかなか十分に楽しむことができずにいた。色々と失敗を犯してたくさん学ぶこともできたが、良いこともあった」とPythは語る。
「CSでの日々を通して支えてくれた全ての人々に、ありがとう。僕を応援してくれる中でたくさんのアップダウンはあっても楽しんでもらえたと思いたい。元NiP、現ディグニタスのみんなにも本当に感謝したい。彼らと一緒にプレーして、最高の選手たちの中で戦う機会が得られたことにすごく感謝している」
『ヴァロラント』のプロ選手に転向するという正式発表はまだ行っていないPythだが、すでにチームを組んで練習を開始したことは明らかにしている。それに加えて、自身のTwitchチャンネルで今後ストリーミングを行っていくことも計画中だ。
『ヴァロラント』はクローズドベータの段階からまだ1ヶ月が経過したところだが、ゲームへの期待は大きく高まっている。Pythも含めて、『CS:GO』や『Apex Legends』、『オーバーウォッチ』など他のシューティングゲームのプレイヤーたちが新たなコンペティティブシーンでの力試しに乗り出し、このゲームが今後トップレベルのEスポーツ競技となる時を待とうとしている。