Riot Gamesが先週公式リリースした『ヴァロラント』。発表当初から高評価を得ていたタクティカルシューティングを待ちわびていた世界中のFPSファンに歓迎されている。

 だがゲーマーたちにとって不満な点があるとすれば、『ヴァロラント』はPCでしかプレーできないということだ。少なくとも、今の時点では。

 リリース1週間ですでにスマッシュヒットとなっている『ヴァロラント』は、果たしてプレイステーションやMicrosoft Xbox、Nintendo Switchなどのプラットフォームでもリリースされる可能性があるのだろうか。質問を向けられたRiot Gamesは、そのプランについて控え目ながらも前向きなコメントを返している。

 「今まさに(コンソール版ヴァロラントの)原型を作ろうとしていることは確かです」と『ヴァロラント』エグゼクティブプロデューサーのアンナ・ドンロン氏はGameSpotのインタビューで語った。「しかし、このゲームのプレーのやり方や体験の仕方を完全にコンソールに移すことができるのか、我々としても確信しきれていない部分もあります」

 「この体験をそういったプラットフォームに移すことができると感じられれば、間違いなくそうするつもりです」

 『ヴァロラント』のポジティブな評価を、「高いレベルの競技インテグリティー」を通して確立させていくことがRiotの優先事項だとドンロン氏は述べている。今のところスタートは順調だ。4月から5月にかけて行われたクローズドベータの成功に続いて、FPS・Eスポーツ界の新たなフロントランナーとなることを約束された存在として勢いを増し続けている。

 デベロッパーは現時点では、このゲーム内でアンフェアなアドバンテージを得るプレイヤーがいないようにすることに主眼を置いている。異なるプラットフォームでのクロスプレーが競争の公平性を損なう可能性もある。『ヴァロラント』のエイミングやアビリティーの仕様を考えれば、コントローラーを使用するプレイヤーとマウス&キーボード操作のプレイヤーが互角に戦うのは難しいかもしれない。

 このためコンソール機のユーザーは、好みのマシンで『ヴァロラント』をプレーできるようになるまでにはもう少し待つ必要がありそうだ。

 「実行することになるとしても、遅れることは間違いないと思います」とドンロン氏も認めた。だが慎重に言葉を選びつつ、「もちろん“ノー”ではありません」とも話している。