アメリカの『カウンターストライク:グローバルオフェンシブ(CS:GO)』プロ選手ゲージ・“Infinite”・グリーンが、『CS:GO』を引退して『ヴァロラント』に転向することを発表した。

 「カウンターストライクのことはこれからも大好きだし、このゲームをプレーした結果として得られた機会や経験に感謝している。これからはヴァロラントが新たな自分を生み出すチャンスだと考えている。CSでの旅路を通して僕はプレイヤーとしても人間としても大きく成長することができた。ヴァロラントでその成長をさらに進めていけることを願っている」とInfiniteは自身の個人ツイッターアカウントで発表を行っている。

 Infiniteは北アメリカの『CS:GO』シーンで2017年から活躍し、イーサリアン・Eスポーツ、チーム・ディグニータス、スペースステーション・ゲーミング、ラザルス・Eスポーツなどのチームで狙撃手としてプレーしてきた。

 最後にプレーしたのは今年4月、カナダのチームであるオーグレス。チームが『フラッシュポイント・シーズン1』を5-6位でフィニッシュしたあと退団していた。

 Infiniteは、北アメリカの『CS:GO』シーンが安定感を欠いていることを『ヴァロラント』転向の理由として挙げている。同地域ではライアン・“freakazoid”・アバディール、ジョーダン・“Zellsis”・モンテムーロ、ヴィクター・“Food”・ウォンなど、『ヴァロラント』に新天地を求めて転向する『CS:GO』プロ選手が増えていく一方だ。

 「残念ながら、北アメリカのCSの現状では、主たる収入源としてこのゲームをプレーし続けるのは難しくなってきている」とInfiniteは語る。

 『ヴァロラント』はクローズドベータの段階に入ってまだ1ヶ月あまりだが、このゲームを取り巻く熱狂度は大きく高まっている。今後トップレベルのEスポーツに上り詰めることを見据え、『CS:GO』、『Apex Legends』、『オーバーウォッチ』など他のシューティングゲームの大物選手たちが、誕生間もない『ヴァロラント』の競技シーンですでに腕試しを開始している。