『カウンターストライク:グローバルオフェンシブ(CS:GO)』で2度のチャンピオンに輝いているディグニータス・フィーメイル(DIG Fe)は、Riot Gamesの期待の新作シューター『ヴァロラント』にも活動を広げることになった。

 ディグニータス・フィーメイルのチームを構成するのはキャプテンのエマリー・“EMUHLEET”・ガリード、アマンダ・“rain”・スミス、キアラ・“milk”・マクア、メリサ・“Theia”・ムンドルフ、そして最近トライアルメンバーとして加入したジュリー・“Bouchard“・ブシャールの5人。

 「Eスポーツ界における競技チームとしても女子選手のパイオニアとしても、ファンとの繋がりを強めつつ自分たちの競争力も高めるため、私たちは常に新たな機会を求め続けています」とEMUHLEETは語る。

 「ヴァロラントに活動を拡大するチャンスが出てきた時、このゲームはまさにスイートスポットだとすぐに分かりました。高いスキルを要求されるEスポーツタイトルであると同時に、より広い層のゲーム観戦者にアピールできるゲームです。DIG Feも私自身も、新たな競技タイトルへの挑戦を楽しみにしていますし、ヴァロラントでタイトルを獲得できることを願っています」

 ディグニータス・フィーメイルの『ヴァロラント』への活動拡大は、「女子選手の活動のさらなる強化に向けた最初の一歩」として、同団体が数ヶ月前から計画していたものだった。

 「プロの女性ゲーマーやプロを目指すプレイヤーたち、コンテンツ制作者、ファンの皆さんにとって、Eスポーツ界で最も影響力や啓発力を持った団体となることが我々のゴールです」とディグニータスのマイケル・プリンディヴィルCEOは語る。

 ディグニータスが最初に女子選手のみの『CS:GO』チームを設立したのは2017年2月。セルフレス・ゲーミング・フィーメイルのロスターを獲得した時だった。チームは2017年と2018年の『GIRLGAMER Eスポーツ・フェスティバル』で連覇を成し遂げて名を上げるとともに、2018年と2019年の『インテル・チャレンジ・カトヴィツェ』でも優勝を飾った。

 カトヴィツェでの勝利により、2年連続の世界選手権タイトルを獲得した唯一の『CS:GO』女子プロチームとなっている。

 ディグニータス・フィーメイルが『ヴァロラント』にデビューするのは今週末。5月16日に行われる『ANEW・ヴァロラント・ウィメンズ・1Kオープン』が初の大会となり、続いて5月17日には『エリート・Eスポーツ・ライヴァルリー・ボウル・インヴィテーショナル』に出場する。

 『ヴァロラント』はまだクローズドベータの段階に入って1ヶ月程度だが、このゲームへの期待は大きく高まっている。『CS:GO』や『Apex Legends』、『オーバーウォッチ』など他のシューティングゲームの大物選手たちが、今後『ヴァロラント』がトップレベルのEスポーツに上り詰めることを見据え、誕生間もない競技シーンでの腕試しをすでにスタートさせている。