強豪揃いの『Twitch Rivals:ヴァロラント』北アメリカローンチ大会はT1が優勝。グランドファイナルではTSMを下し、現在の『ヴァロラント』プロシーンにおけるベストチームであることを改めて証明した。

 グランドファイナルは接戦となったが、最終的に2-1のスコアでT1(チームBrax)に軍配が上がった。

 グランドファイナルに至るまでの道のりでは、T1もTSMも圧倒的な戦いぶりを見せてきた。TSMは『ヴァロラント』公式ロスターからジェームズ・“hazed”・コッブを除いたメンバーで「チームMyth」を構成(hazedは別のチームでプレーし、アリ・“Myth”・カッバーニが代役を務めた)。そのチームMythはチームdizzy、チームTenZ、チームHikoを下してグループAを勝ち抜き準決勝へ進出。さらにチームMendoも破ってグランドファイナル出場を勝ち取った。

 一方T1のチームBraxはチームJakenbakeLIVE、チームAceu、チームKephrii、チームShotsを破ってグランドファイナルへと勝ち進んできた。


第1ゲーム

 決勝シリーズの第1ゲームではチームBraxが順調なスタートを切り、ラウンド数8-1とリードを広げる。ブラックストン・“brax”・ピアースがレイズを操って大きな勝利をもたらした。

 ケヴェン・“AZK”・ラリヴィエレも、相手チームが「リザレクション」を使おうとしていたところでMythの「ダークカバー」をプッシュして見事なプレイを披露。「バインド」マップでの第1ゲームは最終的にT1が13-7で物にする結果となった。

第3ゲーム

 TSMが「ヘイヴン」マップでの第2ゲームを制してシリーズをタイスコアに持ち込んだあと、最終ゲームの舞台は再び「バインド」へ。サイトを狙ってくるTSMのアルティメットを回避してカウンターを繰り出し、T1がラウンドを優位に進める。生き残ったことで、T1の残りのメンバーがもうひとつのスパイクサイトからローテートしてTSMの側面を突くことが可能となり、ラウンドを勝利に持ち込んだ。

 TSMも、超接戦となったラウンドをスティーヴン・“reltuC”・カトラーによる2対1のクラッチで制して反撃に転じる。

 攻守交代後はTSMが8-8のタイスコアに追いつくことに成功。だが第17ラウンドでは、AZKが相手のディフューザーを壁抜きし、アルティメットアビリティ「 ローリングサンダー」を用いてオーメンの「ダークカバー」内でマシュー・“Wardell”・ユーのソーヴァを倒してクラッチを達成してみせた。

 最終ラウンドではT1がAサイトへの攻撃を仕掛け、両チームのキルの応酬によりそれぞれメンバー2人のみが生き残る。TSMの残りメンバーがまだBサイトからローテートしていたところで、T1はスパイク設置に成功して守備位置を確保。タイラー・“Skadoodle”・レイサムはHP1から自分を回復することができた。

 Aサイトの奪回を試みるTSMはWardellがオースティン・“crashies”・ロバーツを倒す。だが最後はSkadoodleが片付けて勝利を手にした。

 『Twitch Rivals』北アメリカローンチ大会を1位でフィニッシュしたT1は賞金総額1万250ドルを獲得。TSMは大会準優勝チームとして7250ドルを獲得した。