中国の『リーグ・オブ・レジェンド・プロリーグ』はスプリング・プレーオフが開幕し、チーム・WEとエドワード・ゲーミングがそれぞれeスターとロイヤル・ネバー・ギブアップに3-1で勝利し、準々決勝進出を決めた。

Credit: LoL Esports/Riot Games

チーム・WE vs eスター

 今季LPLデビューを果たしたeスターにとって、プレーオフの舞台はもちろん初めてとなる。ほとんどの選手が『リーグ・オブ・レジェンド・ディベロップメント・リーグ』出身の選手から成るチームは、初めて5試合制のシリーズを体験することになった。

 eスターがプレーオフで乗り越えることを求められた最初の関門は、ヤン・“Wei”・ヤンウェイのジャルヴァンとリュ・“ShiauC”・チアハオのスレッシュを封じられた場合に、どうやって戦うかということだった。予想通り、WEはこの2体のチャンピオンを最初の2ゲームで選択禁止としてきた。彼らはeスターよりも優れたファイトをみせ、シリーズを2-0とリードした。

Screenshot by Amanda Tan/ONE Esports

 ゲーム2ではジアン・“Teacherma”・チェンが代名詞となったいるミッドレーンのチャンピオン、アウレリオン・ソウルをブラインド・ピックした。それはセオリー外の選択だったが、このリスクは見事に功を奏した。

 ゲームを通してリードを奪っていたのはeスターの方だったが、5vs4のチームファイトで敗れると、一気に試合の流れは逆転。チーム・WEは数的不利に関わらずマウンテン・ドラゴンを狙いにいき、eスターの勝機はこれを阻めるかどうかにかかっていた。

 ヤン・“Xiaobai”・ションヘはテレポートのアドバンテージを持っていたにも関わらず、テレポートした地点が遠すぎたため、仲間たちは彼抜きでチームファイトを開始することを強いられた。

 eスターのミスに乗じたWEは、バロンを陥落させると、インヒビターも倒した。最後はシャオ・“Jiumeng”・ジアハオがペンタキルで試合を締めくくった。

 崖っぷちに追い込まれたeスターは、ゲーム3で本領を発揮する。ShiauCがスレッシュを使って輝きを放っただけでなく、Xiaobaiがオルンを使って目覚ましいパフォーマンスを披露した。

 試合開始から約30分、ヤン・“Wei”・ヤンウェイがドラゴンをスティールすると、Xiaobaiはトリプルキルを達成する。Xiaobaiは数的不利で迎えた終盤にも輝き、一人少ないながらも仲間と連携してバロンを守り切った。

 迎えたゲーム4、チーム・WEが容赦なくジャルヴァンとスレッシュを使用禁止にした結果、ゲームはシリーズ最短で決着した。ガリオを使ったTeachermaは「ヒーローズ・エントランス」でサイドレーンにインパクトをもたらした。WEのフロントラインとクラウドコントロールに対抗できなかったeスターにとって、プレーオフはほろ苦いデビューとなった。

 勝利したチーム・WEは、準々決勝でトップ・Eスポーツと対戦することが決まった。


ロイヤル・ネバー・ギブアップ vs エドワード・ゲーミング

 ロイヤル・ネバー・ギブアップは波のあるシーズンを送りながらも、なんとかプレーオフへと進出した。シリーズでは一瞬の輝きを放ちながらも、結局は昨季と同じく、勝利はゲーム3の1勝にとどまった。

 ゲーム1はエドワード・ゲーミングが好調な滑り出しをみせたが、ロイヤル・ネバー・ギブアップはドラゴンでのチームファイトを制するとそのまま序盤の流れを握った。ゴールドでリードしたロイヤル・ネバー・ギブアップは、26分にバロン攻略を開始する。

 この場面では、ピットの裏側に回りこむハオ・“Aodi”・アオディに注目してみて欲しい。アンシールド・スペルブックのキーストーンをオルンに使ったため、スマイトの準備が整っていた。

 Aodiは、視野の外からピットに飛び込んでバロンをスティールし、ロイヤル・ネバー・ギブアップを釘付けにした。ファイア・ドラゴン・ソウルを確保したエドワード・ゲーミングは、そのままゲーム1をものにした。

 ゲーム2でロイヤル・ネバー・ギブアップは反撃し、エドワード・ゲーミングのジャングラーである“Junjia”・チュンチアに苦戦していたリ・“Xiaohu”・ユアンハオをサポートすることで、序盤の流れをものにする。

ロイヤル・ネバー・ギブアップはゴールドでリードして中盤を迎えたが、チャンピオンが集合してチームファイトを仕掛けるフェーズに入ると、事態は暗転した。Yuumiのミス・フォーチュンのアルティメットによって散開を強いられると、そのままチームシナジーを失ってしまった。

Screenshot by Amanda Tan/ONE Esports

 Xiaohuがゾエを選択すると、ロイヤル・ネバー・ギブアップはゲーム3で勝利することができた。しかしゲーム4のドラフトフェーズでゾエをScoutに奪われると、流れは完全に
エドワード・ゲーミングのものとなった。エドワード・ゲーミングは、ロイヤル・ネバー・ギブアップのドラフトチョイスに巧みにアジャストした戦術変更をみせ、トランドルに対してグレイブスを、さらにサポートにはカルマを選択した。

 ロイヤル・ネバー・ギブアップが攻撃をしかけると、エドワード・ゲーミングは連携しながら巧みに相手の攻撃をいなしていく。ロイヤル・ネバー・ギブアップが深追いするたびに、エドワード・ゲーミングは彼らにカウンターを見舞った。さらにル・“Betty”・ユフンも「ブリッツ・タイム」でスピーディな動きをするKarmaを捕らえることができない。

 エドワード・ゲーミングのシリーズを通した狙いは明白だった。それはリー・“Scout”・イーチャンユーとジャングラーの“Junja”・チュンチアでミッドレーンを制圧することだった。特にリ・“Xiaohu”・ユアンハオがシンドラやランブルといった機動力に不足するチャンピオンを選択したときは、Junjaは必ずXiaohuを仕留めてみせた。

 エドワード・ゲーミングはボットのレーン・プライオリティを確保すると、デュオをローテートしてミッドレーンでのプレッシャーを強めた。一方、ロイヤル・ネバー・ギブアップのXiaohuは単純なポジションミスを逆手に取られる場面も多かった。

 勝利したエドワード・ゲーミングは、25日に開催される準々決勝で昨年の世界王者ファンプラス・フェニックスと対戦する。