中国の『リーグ・オブ・レジェンド・プロリーグ』は最終の第7週の試合がオンラインで開催され、中位の7チームがプレーオフ最後の椅子をかけて激闘を繰り広げた一方、上位7チームはシード権をかけて争った。

Screenshot by Amanda Tan/ONE Esports

 プレーオフ進出争いはチーム・WEとオー・マイ・ゴッドによる直接対決にその行方が委ねられ、激闘となったシリーズの結果、チーム・WEが勝利。8位に滑り込んで最後の椅子を確保した。

 一方、JD・ゲーミングはローグ・ウォリアーズ、ドミナス・Eスポーツ、LGD・ゲーミングを下し、今週もパーフェクトを達成。破竹の7連勝でシーズンを締めくくった。

 上位陣では、前節まで2位だったファンプラス・フェニックスがトップ・Eスポーツに敗れたため、JD・ゲーミングが昨年度の世界王者を抑えて2位に入った。インビクタス・ゲーミングはトップシードの座を守っている。


第7週 試合結果

  • オー・マイ・ゴッド 0-2 eスター
  • LNG・Eスポーツ 0-2 ロイヤル・ネバー・ギブ・アップ
  • トップ・Eスポーツ 2-0 ビクトリー・ファイブ
  • ローグ・ウォリアーズ 0-2 JD・ゲーミング
  • スニング 2-1 ヴィシ・ゲーミング
  • ビリビリ・ゲーミング 2-0 LGD・ゲーミング
  • オー・マイ・ゴッド 0-2 エドワード・ゲーミング
  • ロイヤル・ネバー・ギブ・アップ 0-2 ドミナス・Eスポーツ
  • インビクタス・ゲーミング 2-1 チーム・WE
  • ビリビリ・ゲーミング 2-0 ビクトリー・ファイブ
  • ファンプラス・フェニックス 2-0 LGD・ゲーミング
  • トップ・Eスポーツ 2-0 eスター
  • LNG・Eスポーツ 2-1 チーム・WE
  • JD・ゲーミング 2-0 ドミナス・Eスポーツ
  • インビクタス・ゲーミング 2-0 エドワード・ゲーミング
  • ヴィシ・ゲーミング 2-0 ビクトリー・ファイブ
  • ローグ・ウォリアーズ 1-2 ファンプラス・フェニックス
  • スニング 2-1 ロイヤル・ネバー・ギブ・アップ
  • JD・ゲーミング 2-0 LGD・ゲーミング
  • チーム・WE 2-1 エドワード・ゲーミング
  • LNG・Eスポーツ 1-2 インビクタス・ゲーミング
  • ローグ・ウォリアーズ 2-1 LGD・ゲーミング
  • オー・マイ・ゴッド 1-2 チーム・WE
  • ファンプラス・フェニックス 0-2 トップ・Eスポーツ

今週のベストマッチ:ファンプラス・フェニックスvsトップ・Eスポーツ

 レギュラーシーズン最終戦で、両チームはシード権をかけて争った。FPXは勝利すれば2位を確保できるという状況で、一方のTESは勝利すれば4位に入り、準々決勝進出が決まるという状況だった。

 TESにとって大きな変化は、ボットレーンにユ・“JackeyLove”・ウェンボが入ったことだ。チームには4月初旬から在籍していたが、今週に入って満を持して先発を飾ることとなった。

 ゲーム1の序盤はドラフトの結果が色濃く反映される展開となった。FPXはキム・“GimGoon”・ハンサエムのモルデカイザーが活躍し、トップサイドで優位に立った。ジャングラーのガオ・“Tian”・チャンリャンとミッドレイナーのキム・“Doinb”・テサンと一緒に、バイ・“369”・ジアハオのアートロックスにプレッシャーをかけ続けた。

 一方のTESはジャングラーのハン・“Karsa”・ハオフシュアンとミッドレイナーのシュオ・“Knight”・ディンをローテーションし、ダブルキルを達成する。

 ミッドゲームに差し掛かると、FPXが完璧に流れを握った。ブリッツクランク、ランブル、ヴァルスをフル活用し、キルと長距離からの狙撃を狙った。数的優位と射程距離の広さを活用した結果、タワー破壊数でTESを4-1と圧倒し、ゴールドのリードを握った。

 終盤戦にかけても、リュ・“Crisp”・キンソンのブリッツクランクがフックを活用し、FPXが流れを手放さない。さらにリャン・“yuyanija”・ジアユアンのスレッシュを孤立させ、5vs4の数的優位を作り出した。守りがknightが一人しかいないという状況のなか、FPXは易々とバロンを陥落させた。

 しかし35分のチームファイトで流れは一変する。JackeyLoveが捕まったが、そこをyuyanjiaが壁越しのダーク・パッセージで救出してみせた。

 モルデカイザーのデス・リアルムをスティールすると、knightはDoinbのランブルに勝負をしかけ、これに勝利すると3-1の状況が出来上がっていた。Knightと戦うか逃げるかで迷っていたFPXだが、Tianのガーディアン・エンジェルの効果が切れると、ボットレイナーたちは撤退を決断する。

 このあと、FPXはリン・“Lwx”・ウェイシャンがknightに返り討ちに遭い、knightはメジャイに20スタックを得ると、このあと決定的なチームファイトをものにし、TESに逆転の好機が到来する。

 ゴールドのリードを保ったまま、TESはバロンとエルダー・ドラゴンを確保し、53分にはFPXのベースに攻め込んで勝利をものにした。

 ゲーム2のドラフトはゲーム1とはまったく異なるチョイスが行われ、今回はTES側がそのアドバンテージを活かす形となった。トップレーンにタイミングよくknightをテレポートさせると、Tianのガンクを狙い撃ちにし、ファースト・ブラッドを手にする。

 チームとしても、TESは最初の3頭のドラゴンをものにしてみせる。FPXも意地をみせ、タワー破壊数とCSアドバンテージで一歩も譲らない。21分には最初のバロンを陥落させてゴールドのリードを得ると、TESのオーシャン・ドラゴン・ソウルを阻んでみせる。

 しかしTESは二度目のチャレンジでソウル・ポイントを制すると、そこからはFPXを圧倒した。JackeyLoveをバックラインに残したままチームファイトを展開すると、JackeyLoveは易々とダメージを積み重ね、ゲーム2のMVPを獲得する活躍をみせた。

 この結果、TESは今季のスプリング・スプリットでFPXを相手にスイープを達成した初めてのチームとなった。これがTOP・EスポーツとJackyLoveの本来の姿なのであれば、プレーオフでも大いに期待できるだろう。


プレイヤー・オブ・ザ・ウィーク:セオ・“Kanavi”・ジンヒョク

 2019のグリフィンでは控えのジャングラーだったKanaviは、同シーズンの後半にJD・ゲーミングにレンタルで加入すると、2020シーズン開幕前に完全移籍を果たした。

 シーズン序盤は苦しんだものの、第5週以降はすべての試合に勝利。Kanaviはキャリーとして大活躍を披露し、最後の4シリーズはいずれもMVPを獲得する活躍で、チームをシーズン2位へと導いた。

 キャリーとしてキンドレッド、サイラス、ニダリー、リーシンといったチャンピオンを得意とするKanaviは、ゴールドでもトップやミッドレイナーと同等の数字をマークした。

 チームトップのキル率77.3%をマークするKanaviは、基本的には序盤はガンクに専念し、中盤戦から終盤にかけてチームファイトに加わることが多かった。


最終順位(プレーオフ進出チームは太字)

  1. インビクタス・ゲーミング (14-2)
  2. JD・ゲーミング (12-4)
  3. ファンプラス・フェニックス (12-4)
  4. トップ・Eスポーツ (11-5)
  5. eスター (11-5)
  6. エドワード・ゲーミング (9-7)
  7. ロイヤル・ネバー・ギブ・アップ (8-8)
  8. チーム・WE (8-8)
  9. ヴィシ・ゲーミング (7-9)
  10. ビリビリ・ゲーミング (7-9)
  11. スニング (7-9)
  12. オー・マイ・ゴッド (7-9)
  13. ローグ・ウォリアーズ (7-9)
  14. ドミナス・Eスポーツ (6-10)
  15. LGD・ゲーミング (5-11)
  16. LNG・Eスポーツ (5-11)
  17. ビクトリー・ファイブ (0-16)