8週間にわたった合計330試合の末、中国の『リーグ・オブ・レジェンド・プロリーグ』のスプリング・プレーオフに進出する8チームが決定した。優勝チームは7月に開催予定のミッドシーズン・インビテーショナル(MSI)への出場権を手にする。

 昨年、中国を代表してMSIに進出したのはインビクタス・ゲーミングで、大会では準決勝でチーム・リキッドに敗れた。果たして今年の中国代表はどのチームの手に?


スケジュール

 すべてのシリーズは5試合制で行われ、トーナメントはシングル・イリミネーションのガントレット方式で行われる。つまり各チームは一度でも敗れればそのまま敗退となる。

 1回戦は4月22日に行われ、第5シードのeスターが第8シードのチーム・WEと対戦する。また、翌23日には第6シードのエドワード・ゲーミングが第7シードのロイヤル・ネバー・ギブアップと対戦する。

Credit: LoL Esports/Riot Games

 第4シードのトップ・Eスポーツと第3シードのファンプラス・フェニックスは、4月24日と25日に1回戦の勝者と対戦する。

 第1シードのインビクタス・ゲーミングと第2シードのJD・ゲーミングは準決勝から登場し、それぞれ4月26日、27日に初戦を迎える。

 3位決定戦は4月29日に行われ、決勝は5月2日に行われる。


出場チーム

  1. インビクタス・ゲーミング (14-2)
  2. JD・ゲーミング (12-4)
  3. ファンプラス・フェニックス (12-4)
  4. トップ・Eスポーツ (11-5)
  5. eスター (11-5)
  6. エドワード・ゲーミング (9-7)
  7. ロイヤル・ネバー・ギブ・アップ (8-8)
  8. チーム・WE (8-8)
  9. ヴィシ・ゲーミング (7-9)
  10. ビリビリ・ゲーミング (7-9)
  11. スニング (7-9)
  12. オー・マイ・ゴッド (7-9)
  13. ローグ・ウォリアーズ (7-9)
  14. ドミナス・Eスポーツ (6-10)
  15. LGD・ゲーミング (5-11)
  16. LNG・Eスポーツ (5-11)
  17. ビクトリー・ファイブ (0-16)

チーム・WE(第8シード)

Screenshot by Amanda Tan/ONE Esports

チーム・WEはレギュラーシーズンの最終戦でオー・マイ・ゴッドとの直接対決を制し、プレーオフの出場枠に土壇場で滑り込んだ。

 2011年以来中国で活動を続けるチーム・WEは、2017の世界選手権では準決勝に進出した。しかしそれ以降はメンバー変更が相次ぎ、最近では中位をさまようことが多くなっている。

 注目の選手は18歳のルーキーであるシャオ・“Jiumeng”・ジアハオとジャングラーのジアン・“beishang”・ジペンだ。今季は両選手併せて11回のMVPを獲得した。果たしてプレーオフでチームを勝利へと導けるだろうか?


ロイヤル・ネバー・ギブアップ(第7シード)

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 RNGのファンは、シーズンを通して次のような疑問を抱いていた:ジアン・“Uzi”・ジハオはどこにいったのだろうと?

 スプリング・スプリットで苦戦を強いられたRNGは、今季の勝率は55%と、昨季の71%と比べて大きく低迷。さらにファースト・ブラッド率も66%から42%と大いに低下した。2019年のチームは先手必勝型として知られたが、その中心を担っていたのはハン・“Karsa”・ハオフシュアンだった。

Screenshot by Amanda Tan/ONE Esports

 現在のジャングラー、リ・“XLB”・シャオロンは『リーグ・オブ・レジェンド・ディベロップメント・リーグ』のヤング・ミラクルズからやって来た選手で、まだまだ発展途上の存在だ。今季の試合ではレイナーと分担されることが多く、それがチームのスロースタートの要因となってしまっていた。

 RNGにとってプレーオフ上位進出のカギとなるのは上記の弱点の改善と、Uziの復帰にかかっている。

エドワード・ゲーミング(第6シード)

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 今季のEDGは上位陣に弱く、eスターにこそ2連勝したものの、ロイヤル・ネバー・ギブアップを含むそのほかすべてのチームを相手には白星を献上してしまった。

 チームをけん引するのは、2016年以来チームに在籍するリー・“Scout”・イーチャンだ。また、ボットレイナーのワン・“Hope”・ジエはEDGのアカデミー出身の選手で、LPLへのデビューシーズンとなった今季は、7度のMVPを獲得。これはScoutよりも一つ多い数字だ。

 EDGは果たして1回戦でRNG相手にリベンジなるか?


eスター(第5シード)

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 今季のスプリング・スプリットではダークホースとなり、序盤の話題をさらったeスターは、まずは第1週に世界王者ファンプラス・フェニックスを倒すと、第4週には一昨年の世界王者インビクタス・ゲーミングを破り、その実力が本物であることを証明した。しかしながら、シーズン終盤は失速し、5位でフィニッシュした。プレーオフで本来の調子を取り戻すことはできるだろうか?


トップ・Eスポーツ(第4シード)

Screenshot by Amanda Tan/ONE Esports

 今季のトップ・Eスポーツの躍進の秘密は、なんといってもボットレイナーのユ・“JackeyLove”・ウェンボの加入だろう。2018年にインビクタス・ゲーミングを世界王者に導いたジャングラーのKarsaと、ミッドレイナーのシュオ・“Knight”・ディンと並んで、今季のMVP候補だ。

 Knightは今季のスプリング・スプリットで10度のMVPを獲得し、これは全体でも4位の数字だった。多くのチャンピオンを使いこなす一方で、そのプレースタイルは首尾一貫としており、シーズンを通してコンスタントな活躍をみせた。

 TESはシーズン最終戦で世界王者のファンプラス・フェニックスを2-0で下し、最高の形でシーズンを締めくくった。この勢いをそのままプレーオフへと持ち込めるかどうか注目だ。


ファンプラス・フェニックス(第3シード)

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 リーグ・オブ・レジェンドの世界では説明不要の存在であり、現世界王者は専用のスキンがリリースされているほどである。

 基本的には2019年の世界選手権を制した時と同じメンバーを揃えるファンプラス・フェニックスにとって、今季唯一移籍で加入したのはSKテレコム・T1のトップレイナー、キム・“Khan”・ドンハのみ。このKhanも、キム・“GimGoon”・ハンサエムと比べると出番は少ない。

 シーズン終盤はTESにスイープされるなど苦戦が目立ったファンプラス・フェニックスだが、序盤にガオ・“Tian”・チャンリャンが封じられるとそのままずるずるとビハインドを負ってしまうという弱点を露見してしまった。プレーオフではこのウィークポイントを修正できるだろうか。


JD・ゲーミング(第2シード)

Screenshot by Amanda Tan/ONE Esports

 2017年創立の新進気鋭のチームは、初の国際舞台進出の機会を窺っているところだ。昨年のリージョナル・プレーオフではインビクタス・ゲーミングを相手に5ゲームの死闘を演じ、あと一歩というところまで迫っていた。

 今季はインビクタス・ゲーミングを二度にわたり破ってみせた。グリフィンの控えジャングラーだったセオ・“Kanavi”・ジンヒョクは、キム・“Doinb”・テソンと並んでリーグ最多となる13回のMVPを獲得し、チームを躍進へと導いた。

 JDGはレギュラーシーズンを7連勝で締めくくった。この勢いをプレーオフにまで持ち込めるか注目だ。


インビクタス・ゲーミング(第1シード)

Screenshot by Amanda Tan/ONE Esports

 選手は多少入れ替わったが、インビクタス・ゲーミングの本質は不変のままだ。一人の選手がなにか仕掛けを行うと、そのプレーがよいか悪いかは別として、必ず他の選手がフォローを行う。

 そのプレースタイルはカン・“TheShy”・ソンロクの個人スタッツに現れている。彼はKDがマイナスになっている選手で、デスの方がキルよりも多いのだ。それだけでなく、彼のデスの数字は年々上がって行っている。

Screenshot by Amanda Tan/ONE Esports

 我々がプレーオフで観ることができるのは、果たしてどちらのバージョンのiGだろうか? 各個人が好き勝手なプレーに走り、リスキーなプレーが実を結ばないiGか、それとも規律正しくプレーするiGか。

 LPLプレーオフは4月22日に開幕し、公式のTwitchとYoutubeチャンネルで視聴が可能だ。