EスポーツチームのTeam SoloMid(TSM)は、カリフォルニアにまもなくオープン予定のチーム本拠地をファンに初披露した。総額5000万ドルのプロジェクトであり、世界で最も高額なゲームチーム本拠地となる。

 ロサンゼルス近隣のプラヤビスタ中心部に位置する施設は2万5000平方フィートの規模を誇り、オープンすれば西半球で最大のEスポーツ拠点となる。

 建物内は15以上のエリアに分かれ、プレイヤーのためのトレーニング施設や健康施設、TSMスタッフの業務スペース、ストリーミングポッド、コンテンツ製作エリア、またファンやゲストのための専用エリアなどが設けられる。

Screenshot by: Kristine Tuting/ONE Esports

 1階は団体のオフィスワーカーたちに割り当てられる。会議室などの様々な施設に加えて、シアタールームも設けられ、TSMのゲームが行われる際にファンの観戦会を開催することも計画されている。

 スタイリッシュなオフィスエリアは黒を基調にデザインされ、無数のLEDライトとガラスウォールで飾られる。壁面にはLEDディスプレイが並び、TSMの見慣れた顔ぶれの写真が表示されている。

Screenshot by: Kristine Tuting/ONE Esports

 建物内のカフェテリアは屋外のダイニングエリアへと繋がり、TSMはここで観戦会やLANパーティー、その他にもTSMのファンやパートナーたちに開かれた様々なイベントを開催することになる。

 上階はTSMのEスポーツプレイヤーとスタッフの専用エリアとなる。練習試合用のルームやコーチングルーム、ストリーミングルームなど。プレイヤー専用のカフェやラウンジも設けられ、1日のトレーニングや競技を終えたあとリラックスすることができる。

Screenshot by: Kristine Tuting/ONE Esports

 Eスポーツ界で初の総合的健康センターという意味でも歴史的な施設となるだろう。プレイヤーたちのゲーム内でのスキルを磨くだけでなく、設備の充実したジムエリアやその他の健康設備も整えることで、スター選手たちの肉体と精神を万全の状態に保とうとしている。

 TSMのミッドレイナーであるソーレン・“Bjergsen”・ビイェルグからの特別リクエストも叶えられる。ゲーム競技を通してどうしてもストレスの溜まる選手たちが気持ちを鎮めて意識をクリアにするため、「アイソレーション・タンク」を備えた部屋が欲しいというリクエストだ。

 選手たちが仮眠を取ってリフレッシュできる「ナップポッド」も設置される。

Screenshot by: Kristine Tuting/ONE Esports

 TSMの新施設はもともとこの春に全面オープンの予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミックによりカリフォルニアがロックダウンされた結果、公式なお披露目は延期されることになりそうだ。