『ONE Eスポーツ Dota2 ジャカルタ・インビテーショナル』の地域予選がクアラルンプールのサンウェイ・ピラミッドで開催され、優勝候補のリアリティ・リフトがロワーブラケット決勝で496・ゲーミングを下し、グランドファイナルズ進出を決めた。

 496・ゲーミングはロワーブラケット準決勝でMSチョンブリを下し、前日に敗れたリアリティ・リフトに対してリベンジを狙っていたが、あえなく返り討ちにあってしまった。


ゲーム1

 リアリティ・リフトは時間を無駄にすることなく、ヒュー・テック・“AlaCrity”・ユンにミーポを選択。一方の496はトリン・“458”・ファン・ソーにヴァイパーを選んで、これを迎え撃った。

 AlaCrityはいきなりヴァイパーをキルして好スタートを切った。それからラヴダン・“Hustla”・ナルマンダクのアース・スピリットのサポートのもと、さらにキルを達成した。

 エンチャントへの攻撃により両チームがキルを交換する展開となったが、リアリティ・リフトがアンドリュー・“Drew”・ハリムのレシュラクが活躍によって3キルを達成したのに対し、496は2キルにとどまった。

 ミーポがスノーボールを続け、リアリティ・リフトは一気に試合を締めくくりにかかった。

 496はこれに対抗する術をもたず、2つの大きなチームファイトに敗れた上、ウォン・“NutZ”・ジェン・イィのスナップファイアにイージスをスティールされてしまい、ほとんどのヒーローをキルされてしまう。

 大きくリードを奪ったリアリティ・リフトは19分にはバラックを陥落させ、22分にはメガ・クリープを倒し、間もなく勝利を手にした。


ゲーム2

 ゲーム2に向け、リアリティ・リフトは496お気に入りのトロール・ウォーロードをドラフト。496はトロール・ウォーロードを使ってチョンブリ戦で目覚ましい戦果を上げていた。トロールをサポートするのはオラクルとスナップファイアだった。一方、496は機動力のあるリアリティ・リフトのヒーローに対抗するために、リキ、ナガ・セイレーン、ディスラプターを選択した。

 試合はトローン・クオク・“Killua”・ニギアのナガ・セイレーンが“ファースト・ブラッド”を使ってキルを達成するなど、496が好スタートを切った。496はゲーム1の敗戦から完全に立ち直ったようで、リアリティ・リフトにプレッシャーかけ続けた。

 496・ゲーミングはキルを重ね、13分までに4000ゴールドのリードを積み上げた。さらにミッドレーンでは一人の犠牲者も出すことなく3キルを達成した。一方のリアリティ・リフトはHustaのスナップドラゴンが素晴らしいプレーを披露し、チームファイトで優位に立ち始める。しかしリアリティ・リフトはバト・ライダーを深追いした結果、逆に反撃を受けてしまう。

 496はド・“Ken”・トランナットがディスラプターで好プレーを披露し、リアリティ・リフトを相手に大きくリードを奪った。このあとナガ・セイレーンのスリープもあってウォンボコンボを命中させると、リアリティ・リフトから降参の二文字を引き出した。



ゲーム3

 グランドファイナルズ進出まであと一勝と迫り、『ONE Eスポーツ Dota2 ジャカルタ・インビテーショナル』への出場が現実味を帯びてきた496・ゲーミングは、ディスラプターとナガ・セイレーンのコンビに加えて、再びリキを選択。一方のリアリティ・リフトはクンカとメドゥーサを選択した。

 速攻を仕掛けた前ゲームとは対照的に、496はゆっくりとした立ち上がりをみせ、リアリティ・リフトとキルを交換し合った。リアリティ・リフトはリー・コン・“kYxY”・ヤンがクンカを使って好プレーを披露した結果、ゴールドでもキルでもリードを奪う。

 両チームともキルを交換し合う展開が続いたが、AlaCrityのメドゥーサがファームに成功すると、リアリティ・リフトはチームファイトで優位に立ち、相手のコアをキルしていった。

 一進一退の序盤のあと、ミッドゲームはファームの応酬になり、両者ともに終盤戦に向けて牙を研ぎ合う展開となった。終盤のメデューサが非力であることを見抜いた496は、リアリティ・リフトにプレッシャーをかけ、相手を後退させることに成功した。496がロシャン・ピットを狙いにいくころには、メデューサはもはや戦力にならない状態だった。

 しかし496がリアリティ・リフトのベースに攻め込むと、ここで返り討ちに遭ってしまい、相手のバラックを破壊することができなかった上、逆に3体がキルされてしまう。

 さらにメデューサがディヴァイン・レイピアーを手にし、リアリティ・リフトの勝利は決定的かと思われた。リアリティ・リフトはさらに、Hustlaの見事なクロックワークによって、496に思うような攻撃をさせなかった。

 このあと、ロシャンの戦いで458のリキがディヴァイン・レイピアーを失うと、KilluAのナガ・セイレーンもキルされてしまう。これによってリアリティ・リフトの勝利が決まり、グランドファイナルズでシグナル・ウルトラに雪辱するチャンスを掴んで見せた。

READ MORE: 【Dota2/ONEジャカルタ】リアリティ・リフトが496・ゲーミングに競り勝つ