2020年で最も発売が待望されるゲームの一つである『ファイナル・ファンタジーVII リメイク』は、発売の延期も相まってファンの期待値は否が応でも高まっているが、果たしてその出来は期待値に見合うものとなっているのだろうか?

 One Esportsは、先週末にフィリピンで開催されたイベントで、ゲームのデモプレーを行う機会があった。

 そのデモでは、クラウドとバレットがミッドガルで魔晄炉のリアクターに攻撃をしかける場面を体験できるものだった。

 体験版は一本道の展開だったが、非常に印象的なものだった。カバーする範囲は狭かったが、様々な要素が詰め込まれ、ゲームのポテンシャルの高さを感じることができた。

新戦闘システム

 新しい戦闘システムは見た目も操作性もスムーズだった。プレイヤーは□ボタンを押すことで通常の攻撃を行い(クラウドが剣を振るなど)、それに応じてアクティブタイムバトルのゲージが溜まっていく。ゲージが満タンになるとタクティカルモードに入り、戦闘画面は一時停止し、アビリティ、魔法、アイテムのコマンドを入力できるようになる。

 また、プレイヤーはR1ボタンを押して攻撃をブロックしてダメージを軽減したり、〇ボタンで相手の攻撃を避けることができる。敵を倒すと経験値とゲーム内の通貨であるギルが手に入るのはオリジナルと同じだ。

 ゲームの戦闘はリアルタイムで進行し、操作するキャラクターをスイッチしたい場合は、上下ボタンで選択することができる。

 少し難点に感じたのはカメラアングルだ。ドローンのような空中に浮かんでいる敵と戦うと、第三者視点のカメラがグルグルと回る傾向があり、それはとりわけ閉鎖的な空間で顕著だった。



スコーピオン・センチネルとのボス戦

 また、我々は序盤のボス戦も体験することができた。スコーピオン・センチネルはいくつかの攻撃オプションを持っている。一つ目はエレクトロスタンプで、巨大な足で踏みつけを行うことで、キャラクターを後ろに後退させる。また、ターゲットスキャナーアタックはキャラクターをロックオンしてから、ホーミングミサイルを撃ち込んでくる。

 この体験版ではまた、「スタガー」というシステムも紹介されており、これは相手のバランスが崩れた状態のことを指す。つまり相手をふらつかせて、その隙にアビリティや魔法を繰り出せば、相手にダメージを与えることができるのだ。

 なお、アイテムやメカニック、レベルの要素、マテリアなど、体験版ではわからなかった要素がまだまだいくつもある。

 『ファイナル・ファンタジーVII リメイク』は現在スクウェア・エニックスが最後の仕上げを行っているところで、発売日は4月10日に延期された。ゲームはエピソード別にリリースされる予定で、第1作はミッドガル脱出までを描いている。なお、2作目以降のリリース日は発表されていない。

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