2020年のDotaプロサーキット初戦となる『WePlay! ブコバル・マイナー』の3日目の試合が行われ、アッパーブラケット決勝ではロイヤル・ネバー・ギブアップ(RNG)がギーク・ファムを2-1で下し、グランドファイナルズ進出を果たした。

ゲーム1

 ギーク・ファムはドラフトフェーズで、マルコ・ポーロ・“Raven”・ファウストがレシュラクを、カール・“Karl”・ハイメがマグナスを選択し、破壊力抜群のデュオを形成。一方のRNGはガオ・“Setsu”・ツェンションがクンカ、ス・‘Flywin”・レイがオムニナイト、ドゥ・“Monet”・ペンがファントム・ランサーを選択した。

 ギーク・ファムはレーニングフェイズで若干のリードを奪うが、中盤戦以降は変幻自在の動きをみせるRNGのSetsuとFlywinに翻弄され、手も足も出ない状態に。おかげでRNGのMonetはファームに成功し、チームファイトに向けて布石を打つ。

 ギーク・ファムは「スモーク・オブ・デシィト」を使って反撃を試みるが、Karlが致命的なタイミングで「リバース・ポラリティ」をミスしてしまい、チャンスをふいにしてしまう。この結果、中国の雄が30分でギーク・ファムを降参へと追い込んだ。

ゲーム2

 RNGはMonetがサプライズでリキを選択。Setsuはエンバー・スピリット、Flywinhaオムニナイトを選んでリキをサポートする。一方のギーク・ファムはRavenがスラーク、Karlがパック、カルロ・“kuku”・パラドがアンダーロードを選び、破壊力抜群のトライコアを形成した。

 レーニングフェイズを制したのはギーク・ファムで、Ravenがネットワースのチャートでトップに立ち、チームを優位な状況へと導いた。一方のRNGは劣勢だったのにも関わらず、戦いを長引かせてコアヒーローが復活させる時間を稼いだ。

 このあと、RNGはMonetとSetsuが4人をキルし、ギーク・ファムを自陣に押し戻すことに成功する。RNGは47分にロシャン・ピットで決定的な勝利を収め、突破に王手をかける。

 ところがギーク・ファムはこの絶望的な状況から盛り返し、MonetとSetsuをキルしてバイバックを強いて、試合の流れを引き寄せることに成功。結局カギとなるチームファイトでコア2人を撃破されてしまったRNGは、勝利まであと一歩に迫りながらギーク・ファムに勝利をさらわれてしまった。

ゲーム3

 ゲーム2で逆転負けを喫したRNGは、Monetがジャイロコプター、Setsuがシャドウ・フィーンドを選択。前線のFlywinはケンタウロス・ウォーランナーを選んだ。

 一方のギーク・ファムは、終盤戦をにらんでRavenがファントム・ランサー、Karlがパックを選択。さらにKuKuがミッドゲームに向けてビーストマスターを選んだ。

 レーニングフェイズでリードを奪ったのはRNGで、コア3人が揃って活躍。一方のギーク・ファムはRaven以外の戦果が上がらなかった。中国の雄はこのアドバンテージを活かしてマップを支配し、ギーク・ファムのヒーローを個別に撃破していく。

 これに対してギーク・ファムは反撃する術をもたず、RNGの勝利は時間の問題となり、結局32分で勝利を手にした。

 この結果、RNGは『We Play!ブコバル・マイナー』でトップ2フィニッシュが確定。賞金60万ドルと120DPCポイントを確保した。さらに『ライプチヒ・メジャー』進出に王手をかけている。

 一方、ギーク・ファムはロワー・ブラケットの決勝へと回り、グランドファイナルズ進出をかけてギャンビット・Eスポーツとニグマ・Eスポーツの勝者と対戦することになった。

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