2020年に入って最初の『Dotaプロサーキット』の大会、『WePlay! ブコバル・マイナー』が1月9日に開幕を迎える。

 大会について知っておくべきことをおさらいしよう。


開催地はウクライナのスキーリゾート!

 ブコバル・マイナーの開幕とともに、2019-20シーズンの『Dotaプロサーキット』の後半戦が幕を開ける。この大会は2013年以降、小さなトーナメントを開催してきたWePlay!にとって、初のDPCイベント開催となる。

 今大会は1月9日から12日にかけて、ウクライナにある東ヨーロッパ最大のスキーリゾートであるブコバルで開催。冬のトーナメントにとっては最高の開催地となる。


賞金とDPCポイント

 6つの地域から集まった8つのチームが、 賞金30万ドルと660DPCポイントをかけてしのぎを削る。優勝チームは『ザ・インターナショナル2020』への出場レースにおいて、優位なポジションに立つことになる。

 また、優勝すれば『ドリームリーグ・シーズン13:ライプチヒ・メジャー』への出場権を獲得。さらなる賞金とDPCポイントを獲得するチャンスを得ることになる。


大会形式

 大会はまず出場8チームを2つのグループに分け、2戦先勝のGSL方式のグループステージを開催。上位2チームがプレーオフへの出場権を手にし、下位2チームは敗退となる。グループステージは1月9日と10日に開催される。

 プレーオフは2戦先勝のダブルイリミネーション方式で行われ、グランドファイナルズのみ3戦先勝となる。プレーオフは1月11日と12日に開催される。


出場チーム

Credit: WePlay!

 ブコバル・マイナーには、昨年12月に開催された各地域の予選を勝ち抜いた8チームが出場する。北アメリカとCISからは2チームずつ、南アメリカ、ヨーロッパ、中国、東南アジアからは1チームずつが出場する。


Royal Never Give Up (中国)

 Royal Never Give Up (RNG)はCDEC Gaming、EHOME、Look For Smileといった中国の強豪を打ち破り、ブコバル・マイナーへの出場を決めた。

 予選では初戦でEHOMEに敗れたものの、その後はロワー・ブラケットを勝ち上がり、最後は破竹の7連勝でブコバルへの切符を手にした。


GeekFam (東南アジア)

 GeekFamは東南アジア予選を無敗で通過した。彼らはアッパーブラケットでBOOM EsportsとCignal Ultraを下し、グランドファイナルズへと駒を進めた。

 グランドファイナルズはCignal Ultraとの再戦となった。ここでもGeekFamは3-0と圧倒的な強さを見せつけてライバルをスイープし、マイナーへの椅子を確保した。

 なお、GeekFamが大会直前に選手を入れ替えていることは、指摘しておかなければならない。北アメリカ出身のポジション2、エリック・Ryoya”・ドンに代わって、カール・“Karl”・ハイメがメンバー入りしている。


Gambit Esports (CIS)

 CISでブコバル・マイナーへの一つ目の出場枠を確保したのは、Gambit Esportsだった。彼らはアッパーブラケットでHellRaisersとTeam Spiritを下し、1位で突破を決めた。


Team Spirit (CIS)

 ウィナーズ決勝でGambit Esportsに敗れたTeam Spiritは、ルーザーズ決勝でHellRaisersに3-2で勝利。CISにおけるマイナーへの最後の切符を手にした。



Nigma Esports (ヨーロッパ)

 『ザ・インターナショナル2019』終了後は休養に入っていたNigma Esportsは、予選の準決勝でTeam Singularityに2-0で勝利。その後、Vikin.ggを相手にグランドファイナルズでのスイープを含む2連勝を挙げ、マイナーへの出場を決めた。


Ninjas in Pyjamas (北アメリカ)

 北アメリカでマイナーへの一番乗りを果たしたのは、NiPだった。まずは初戦でTeam Xolotlを下すと、その後J.Stormを下してマイナーへの出場権を手にした。

 なお、NiPはポジション1のキャリープレイヤー、オリヴァー・“Skiter”・レプコの退団が決定した。チームはポジション2のミッドレイナー、ジェイソン・“Tanner”・ウィードンの獲得を発表。ポジション1にはニコ・“Gunnar”・ロペスがスライドすることになった。


Fighting PandaS ( 北アメリカ )

 J.Stormによってロワー・ブラケットへ落とされたあと、Fighting PandaSはすぐさま体勢を立て直すと、Team XolotlとJ.Stormを相手に連勝し、マイナーへの切符を獲得した。


Furia Esports (南アメリカ)

 ブコバルへの最後の切符を手にしたのは、無名のFuria Esportsだった。彼らはVicious Gaming、EgoBoys、Gorillaz-Prideを相手に圧倒的なパフォーマンスを披露。3連勝を収めて世界を震撼させた。


優勝予想

 優勝候補の筆頭は間違いなくNigma Esportsだろう。彼らは『ザ・インターナショナル2019』で2位に入った強豪(当時はTeam Liquid)だが、『ライプチヒ・メジャー』の直前にリリースされたアウトランダーズ・アップデートに適応できず、マイナーへと回ることとなった。

 チームにはタレントが揃っており、さらにKurokyのリーダーシップは抜群だ。マイナーの優勝で得られるDPCポイントを確保した上で、メジャーへ殴り込みをかけるつもりだ。


視聴方法

 グループステージはWePlay!の4つのTwitchチャンネルで生中継され、プレーオフはメインチャンネルでストリーミングされる。

 グループステージは1月9日午前8:00に開始される。

 1日目のスケジュールはこちら!

グループ A

  • Ninjas in Pyjamas vs Geek Fam 日本時間午前8:00
  • Team Spirit vs Royal Never Give Up 日本時間午前11:00

グループB

  • Fighting PandaS vs Nigma Esports 日本時間午後2:00
  • Gambit Esports vs FURIA Esports 日本時間午後5:00

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