2020年のDotaプロサーキット初戦となる『WePlay! ブコバル・マイナー』の3日目の試合が行われ、ロワーブラケット準決勝ではニグマ・Eスポーツがギャンビット・Eスポーツとの一進一退の攻防を2-1で制した。この結果、ニグマはグランドファイナルズ進出をかけて、ロワーブラケット決勝でギーク・ファムと対戦することになった。
ゲーム1
ギャンビットはゲーム1に向けてキヤルベク・“dream`”・タイィロフがドロー・レンジャー、ダニル・“gpk”・スクーチンがストーム・スピリット、ポジション4のダニアル・“XSvamp1Re”・アリバエフはパック、マキシム・“Shachlo”・アボラモヴスキフはアバドンを選択する。
一方のニグマは、アリウィ・“w33”・オマルがウルサ、アメル・“Miracle-”・アルバルカウィがインヴォーカー、オフレーンのイヴァン・“MinD_ControL”・イヴァノフはネイチャーズ・プロフェットを選択した。
ニグマはレーニングフェイズでdreamのドロー・レンジャーを封じるとともに、自軍のコアはそれぞれのレーンで活躍、リードを5000ゴールドに積み上げる。しかしギャンビットもニグマのコアを何度もキルし、さらにw33のウルサに集中攻撃を加えた。
ニグマ側ではMinD_ControLが奮戦し、ギャンビットの目標達成を何度も阻んでみせる。それでもギャンビットはロシャン・ピットを制し、4つのキルを達成して勝利を手繰り寄せる。勝負を決めたのはgpkで、アガニムス・スケプターを手にすると、「エレクトリック・ヴォアテックス」を繰り出して、ニグマを敗退へと追い込んだ。
ゲーム2
ニグマは終盤戦をにらんでMiracleがファントム・ランサー、w33がアウトワールド・デヴォウアーを選択し、MinD_ControLはコアを守るためにオムニナイトを選択した。
一方のギャンビットはdream`がモーフィリング、gpkがシャドウ・フィーンドを選択し、前線のShachloはアンダーロードをドラフトした。
ニグマは再びレーニングフェイズでリードを奪った。相手のdreamが苦戦するなか、Miracleとw33が好スタートを切る。このため、コアのためにスペースを作りたいギャンビットのgpkに大きなプレッシャーがかかることになった。gpk一人ではニグマの攻撃に抵抗することはできず、相手にマップ支配を許すこととなった。
ギャンビットはなんとか反撃を試みるが、ニグマはすでに大きなリードを積み上げており、40分に勝利を手にした。Miracleとw33はキル・デス・アシストの数値で合わせて21-3-10を記録するなど、目覚ましいパフォーマンスでチームを勝利へと導いた。
ゲーム3
シリーズの行方がかかる一戦に向けて、ギャンビットはdreamがウルサ、gpkがマグナス、Shacloがバトライダーと、機動力重視のヒーローを選択。一方のニグマはMiracleがエンバー・スピリット、w33がアウトワールド・デヴォウアーを選択した。
試合は開始からマップ全域で激闘が展開され、キル数は14分までに両者合わせて28にのぼった。こうしたなか、チームファイトで優位に立ったのはニグマで、Miracleがギャンビットのラインアップを蹂躙してみせる。
対するギャンビットはgpkが活躍をみせ、ロシャン・ピットの外で「リバース・ポラリティ」を繰り出してチームファイトを勝利へと導き、さらにイージスを手にする。ところがそのすぐあとにdreamがキルされてしまい、アッという間に優位を手放してしまう。
それでもギャンビットはgpkが孤軍奮闘し、アルティメットをちらつかせてニグマをけん制し続ける。しかし逆転までには至らず、42分には降参へと追い込まれた。
この勝利によって、ニグマは大会序盤のスロースタートにも関わらず、『We Play!ブコバル・マイナー』におけるトップ3フィニッシュが確定し、賞金5万4000ドルと110DPCポイントを確保した。
チームにとっての最大の狙いは、やはり『ライプチヒ・メジャー』への出場権となる。そのためにはまずロワーブラケット決勝でギーク・ファムを退け、さらにグランドファイナルズでロイヤル・ネバー・ギブアップに打ち勝つ必要がある。
一方、ギャンビットは4位が確定し、賞金4万2000ドルと90DPCポイントを持ち帰ることになった。
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