中国・Dota2・プロフェッショナル・アソーシエーション(CDA)は、プロゲーミングチームのニュービーに無期限の出場停止処分を科すことを発表した。ニュービーはこれによってCDAとDPLのプロリーグや、IMBATVとMarsTVが主催するイベントに出場することができない。なお、チームには八百長疑惑が持ち上がっている。

 この発表は、CDAの公式Weiboアカウントで行われた。また、中国の大会主催者であるIMBATVも同様の発表を行っている。

 なお、CDAとIMBATVの主催大会における出場停止処分は、チームだけでなく現所属メンバーであるライ・“Fonte”・シンギュ、イン・“Aq”・ルイ、ウェン・“Wizard”・リペン、ヤン・“Waixi”・チャオ、ゼン・ “Faith”・ホングダ、シュ・“Moogy”・ハンに対しても科されている。

 CDAは今回の件についてゲーム開発者のValve Corporation、そして中国国内の発行者であるPerfect Worldに対してすでに報告を行っているという。

 また、CDAが明らかにしたところによれば、ニュービーの育成チームに対する管理が杜撰なものとなっていたことが明らかになった。育成チームのニュービー.ヤングのメンバーはチームと正式な契約を交わすこともなく、複数のアカウントを使いまわしてオンラインの大会に出場していたという。

 この結果、ニュービーの一軍メンバーが八百長に関係していたことと、育成チームに対する管理不行き届きにより、CDAはニュービーを協会から除名したことを発表している。

 CDAは「ニュービー・Eスポーツ・クラブは所属選手に対する管理不行き届きによって、組織としての価値観から大きく逸脱し、メンバーとしての加盟基準を満たすことができなくなった」と発表している。

 この事件は中国のDota2シーンに大きな衝撃をもたらしている。ニュービーはザ・インターナショナル2014(TI4)の王者であり、さらにT17では準優勝を飾っており、中国最高の名門の一つとみなされている。

 なお、Valveはニュービーと現所属メンバーに対して処分を科すかどうかはまだ検討中であるとしている。