『Arena of Valor(AoV)』のハッカーやチーターたちの先は長くないかもしれない。テンセントはプレイヤーの不正行為に対し、より厳格な対応を取り始めている。

 5月22日付の新たなデベロッパーレターで、テンセントはハッキングの問題に言及。ゲームバランスを崩壊させるようなハッキング行為や不正なプラグインに対しては週7日24時間厳しく監視を行っていると述べ、『AoV』コミュニティーに安心を与えようとしている。

 これらの違反行為を犯したと確認されたプレイヤーは、ゲームからBANされることになる。

 テンセントはプレイヤーたちに向けて、ゲームのコミュニティーフィードバックやカスタマーサービスチャンネルを通してハッキングやその他の問題行為の通報に協力してほしいと呼びかけている。デベロッパーはゲーム内での通報システムの改善にも取り組んでおり、今後のアップデートで実装が見込まれる。

 またテンセントは、通報システムに「ビヘイビアクレジット」を導入することも計画している。プレイヤーたちをゲーム内での振る舞いによってジャッジするものだ。この行動評価システムは、「クレディビリティースコア」とは別物であることも明言されている。

 「ビヘイビアクレジット」は試合後に「いいね」をもらうと増加し、他のプレイヤーたちから通報を行われると減少する。あるプレイヤーのビヘイビアクレジットが極度に下がった場合には、それに応じた罰則が下される。だが本稿執筆時点では、テンセントはこういったプレイヤーたちにどのような形で罰則を下すのかについては明言していない。

 フェアプレーを実現するためのテンセントの取り組みは、今のところ功を奏しているようだ。過去数ヶ月間にハッキングの利用率は大幅に低下しているという。