PSG.LGDの『Dotaプロサーキット』(DPC)におけるシーズンは非常に粗いスタートを切っている。

 中国のエネルギッシュなチームは中国オープン予選の第2ラウンドで敗退したゆえ、『WePlay! ブコベルマイナー』そして『ドリームリーグシーズン13:ライプチヒメジャー』でも競い合うことはないだろう。

 PSG.LGDは2019から2020年にかけて、DPCシーズン最初のメジャーサイクルをスキップし、DPCポイントを獲得しなかったため、2つ目の地域予選に直接招待されなかった。そこで彼らのスポットを獲得するため、最初にオープン予選を通過しなければならなかったのである。

 最高の試合は『チャイニーズ・オープン・クオリファー』第2ラウンド、PSG.LGDとFor the Dream所属するチームの1つであるFTD.Apolloとの対戦である。PSG.LGDは、最近導入されたOutlanders Updateにまだ対応していないはずだ。Position1 Doom(大規模なパッチ以前、ほぼまったく使用が見られなかったヒーロー)の犠牲になり、44分後にGGを呼び出すことを余儀なくされた。

 その後FTD.Apollo予選の次のラウンドで一掃される。

 PSG.LGDが新しいパッチの大幅な変更への対応にもがいていたことは、Open Qualifiers以降、驚くほどの敗北に間違いなく関わっていた。それだけでなく、ゲーム以外の問題もチームのパフォーマンスに影響を与えていたかもしれない。



 PSG.LGDは、チームキャプテン兼サポートプレーヤーのスター選手シュ“ fy” リン・センが、『ザ・インターナショナル 2019』(以下、TI9)終了後、すぐに眼の手術を行い、3か月の休息をとる必要があったため、シーズン最初のメジャーサイクルをスキップしなければならなかった。また、長年のコーチ兼ドラフターのヤオ “357 ”イーの支えもなかったのだ。

Dota2の発表:
ヤオ ‘357’ イーがチームを去りました。真心を込めて。
シュ’FY’ リン・センは、目の手術のために3か月休養したあとチームに戻ります。
PSG.LGDは、新シーズンの最初のメジャーイベントを逃すことになります。

 中国気鋭のチームにとってシーズンは非常に悪い時期に始まったかもしれないが、まだ終わりというにはほど遠い。まだシーズンに3つメジャーサイクルが残っており、メジャーでのディープランは、PSG.LGDをTI10へ直接参加する流れへと戻すのに十分だ。DPCに戻る次のチャンスは、来年2月の『ESL One ロサンゼルスメジャー』である。もう一度、オープン予選を通してだ。

 とはいえ今年12月シンガポールで開催された『ONE Esports Dota 2 ワールド・プロ・インビテーショナル』に招待された12チームの1つだったため、PSG.LGDがトップチームと対戦するのをそれほど長く待つ必要はないであろう。

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