6月5日、中国の『リーグ・オブ・レジェンド・プロリーグ』のサマー・スプリットが開幕を迎え、17チームによる数百試合のリーグ戦の火ぶたが切って落とされた。
第1週終了時点で、すでに今季のハイライトとなりそうなペンタキルが生まれた。ロイヤル・ネバー・ギブアップのボットレイナー、リュ・“Betty”・ユフンのミス・フォーチュンは、オー・マイ・ゴッド戦でこのスーパープレーを披露した。
一方、サマー・スプリットで16戦全敗を喫したビクトリー・ファイブは、ロスター一新が功を奏し、ドミナス・Eスポーツを相手に勝利を挙げている。
第1週 試合結果
- エドワード・ゲーミング 1-2 チーム・WE
- スニング 2-0 LNG・Eスポーツ
- ビクトリー・ファイブ 2-0 ドミナス・Eスポーツ
- ロイヤル・ネバー・ギブ・アップ 2-0 オー・マイ・ゴッド
- チーム・WE 1-2 スニング
- ヴィシ・ゲーミング 2-0 ビリビリ・ゲーミング
マッチ・オブ・ザ・ウィーク:チーム・WEvsスニング
開幕戦でエドワード・ゲーミングを相手に2-1で勝利したチーム・WEは勢いに乗っていた。
両チームともにゲーム1に向けて、チームファイト重視のチャンピオン編成を行った。WEはスタンができるチャンピオンを3体並べ、狙撃手としてオルンを採用した。スニングはレネクトンとシンドラにキルを狙わせ、ジャルヴァンとミス・フォーチュンのアルティメットに頼る作戦だった。
WEはパンテオンの「グランド・スカイフォール」によって、試合序盤にキルを立て続けに達成する。ジアン・“Teacherma”・チェンはトップにポジションチェンジして10分にファースト・ブラッドを獲得すると、13分にはリュ・“Missing”・ユンフェンがフ・“SwordArt”・シュオチエを捕らえ、連続キルを達成する。
WEがトップに集中したため、スニングは最初の2頭のドラゴンを制した。しかし流れは長くは続かなかった。ゴールドでリードしたWEが試合の主導権を握ったのだ。WEは次の2頭のドラゴンを確保すると、2つ目のバロンを倒すまでにすべてのチームファイトに勝利した。
一つ確実なのは、LPLのチームはバロン付近の戦いでは一歩も譲らないということだ。
しかしスニングはジャングルでの戦いで流れを掴み、欲に駆られたWEを捕らえた。WEはバロンを失ってスニングは反撃の糸口を掴んだが、タン・“huanfeng”・フアンフェンがミッドレーンで孤立してしまう。
ADキャリーをキルしたWEは、そのあとミッドレーンを制して3頭のドラゴンを倒し、ゲーム1の勝利を手にした。
迎えたゲーム2、WEはTeachermaが代名詞となっているアウレリオン・ソウルを選択し、ミッドにカサディン、ボットにアフェリオス、そしてSwordArtにバードを選んだスニングの布陣を迎え撃った。
最初の13分間、WEはゲーム1と同様に流れを掴むが、スニングがマップ上の強いサイドに戦力を振り向けると、トップのレネクトンが3キルを達成する。
WEはボットレーンで3頭のドラゴンを倒すことで反撃を開始し、ミッドゲームで主導権を奪い返すことに成功する。
そして両チームが5頭目のドラゴンを争って激突すると、ここからWEの崩壊が始まる。シャン・“Angel”・タオのカサディンが2つのコアアイテムとともにオンラインに復活する。
スニングは素晴らしいチームファイトをみせてWEを相手にエースを達成すると、がら空きになったバロンを陥落させてシリーズで1-1と追いついてみせた。
最後のゲームは予想通りの接戦となり、シリーズ最長の40分を記録。合計で6頭のドラゴンが倒される激闘となった。
ゲーム2と同様、ミッドゲームまではWEがゴールドのリードを積み上げるが、終盤に向けてスニングが流れを手繰り寄せて行った。
リー・“SofM”・クアンドゥイはグレイブスを使って輝きを放った。3/0/0 KDA(キル・デス・アシスト)を記録すると、チームメイトがキルされるなか、ドラゴンピット付近でWEのメンバー3人を誘導することに成功する。
壁際にエスケープすると、チームが復活するための時間を稼ぎ、ポジショニングをミスしたWEを総崩れにさせることに成功する。
さらにその5分後、ターニングポイントが訪れる。WEはビンのアートロックスを仕留めるかにみえたが、マップの反対側から放たれたフアンフェンの「エンチャンテッド・クリスタル・アロー」によってパク・“Morgan”・ギタエがキルされてしまう。チームメイトの援護のもと、SofMはキルカウントを6にまで伸ばした。
スニングはオーシャン・ソウルとバロン・バフを確保すると、WEのベース内のすべての目標物を打倒し、シリーズ勝利を手にした。シリーズのMVPには、グレイブスで大活躍をみせたSofMが輝いた。
プレイヤー・オブ・ザ・ウィーク:リ・“Mole”・ハオヤン
ビクトリー・ファイブはドミナス・Eスポーツを相手の初勝利によって、新チームのポテンシャルの高さを見せつけた。
チームは互いにうまくカバーしながら、試合を通して優れた連携をみせた。
リ・“Mole”・ハオヤンはゾーイを使ってチーム全体の40%のダメージを達成し、「スリーピー・トラブル・バブル」で相手のチャンピオンをコントロール。ADキャリーのリー・“SamD”・ジャフンのカリスタの活躍をアシストした。
順位表
- スニング (2-0)
- ロイヤル・ネバー・ギブ・アップ (1-0)
- ヴィシ・ゲーミング (1-0)
- ビクトリー・ファイブ (1-0)
- チーム・WE (1-1)
- eスター (0-0)
- ファンプラス・フェニックス (0-0)
- インビクタス・ゲーミング (0-0)
- JD・ゲーミング (0-0)
- ローグ・ウォリアーズ (0-0)
- トップ・Eスポーツ (0-0)
- エドワード・ゲーミング (0-1)
- ビリビリ・ゲーミング (0-1)
- ドミナス・Eスポーツ (0-1)
- LNG・Eスポーツ (0-1)
- オー・マイ・ゴッド (0-1)