中国の『リーグ・オブ・レジェンド・プロリーグ』のサマー・スプリットの第2週の14試合が行われ、『ミッドシーズンカップ』の初代王者に輝いたトップ・Eスポーツが連続ストレート勝ちを収めた。

 インビクタス・ゲーミングはチーム・WEに敗れたあと、スニンに勝利した。また、シリーズ中に通算1万キルを達成した。

 その血に飢えたプレースタイルにより、インビクタス・ゲーミングは通算キル数で2位以下を大きく上回り、2位エドワード・ゲーミングを800以上も突き放して歴代トップに立っている。


第2週 試合結果

  • ビクトリー・ファイブ 2-1 オー・マイ・ゴッド
  • LGD Gaming 2 -1 eスター
  • LNG・Eスポーツ 2-1 ファンプラス・フェニックス
  • トップ・Eスポーツ 2-0 ローグ・ウォリアーズ
  • ヴィシ・ゲーミング 0-2 ロイヤル・ネバー・ギブ・アップ
  • スニン 0-2 JD・ゲーミング
  • eスター 2-0 ドミナス・Eスポーツ
  • チーム・WE 2-0 インビクタス・ゲーミング
  • ロイヤル・ネバー・ギブ・アップ 0-2 LNG・Eスポーツ
  • ファンプラス・フェニックス 2-0 ビリビリ・ゲーミング
  • ビクトリー・ファイブ 1-2 LGD Gaming
  • エドワード・ゲーミング 2-0 オー・マイ・ゴッド
  • スニン 0-2 インビクタス・ゲーミング
  • トップ・Eスポーツ 2-0 JD・ゲーミング

マッチ・オブ・ザ・ウィーク: JD・ゲーミングvsトップ・Eスポーツ

 ファンはいきなり2020スプリング・ファイナルの再戦を目にする機会に恵まれることになった。ともに開幕戦を制したJD・ゲーミングとトップ・Eスポーツは、連勝をかけてライバルと激突した。

 ゲーム1でJD・ゲーミングはジャングルでケインを起用するという、オフメタのドラフトを行うリスキーな選択に出た。ケインはシーズン10でバフを得たものの、プロの試合ではまだ未知数のチャンピオンだ。

Screenshot by Amanda Tan/ONE Esports

 対するトップ・Eスポーツもオルンに対抗するため、トップにカイルを起用した。

 序盤戦、トランドルを使ったハン・“Karsa”・ハオフスアンはトップレーンに侵入し、レベル3でファーストブラッドを手にした。

 トップサイドのリバーで2つ目のチームファイトが行われると、Karsaはトップにポジションチェンジしたチームメイトのバイ・“369”・ジアハオとシュオ・“Knight”・ディンのおかげで辛くも死をまぬかれた。戦線を拡大しすぎたJD・ゲーミングを尻目に、トップ・Eスポーツはさらに2つのキルを積み上げた。


 流れを変えたいJD・ゲーミングは、ゲーム2に向けてよりメタ重視のドラフトを行い、ゼン・“Yagao”・キが代名詞となっているアジルを起用。また、シュオ・“LvMao”・ミンハオが優勝経験のあるバードを選択した。

 一方のトップ・Eスポーツは再びトップで意表を突き、ウーコンに対してサイオンを起用した。この珍しいマッチアップで369はファームに成功し、サイクロンでもキルされなかった。

 14分間キルのなかった試合で、JD・ゲーミングはマップを支配するためアイテム重視の戦略に出た。リー・“LoKeN”・ドンウクがマップを横断する「エンチャテッド・クリスタル」を繰り出し、Knightを相手にファーストブラッドを得る。

 ゴールドでリードしているにも関わらず、ユ・“JackeyLove”・ウェンボはエズリアルの強化を進め、マナムネを完成させると3キルを達成した。

 エズリアルとユーミの存在は中盤戦から終盤戦にかけてJD・ゲーミングの脅威となり、“JackeyLove”の手に懸かるとエズリアルは手の付けられない存在となった。またユーミがエズリアルを無限サステインの状態にする。

 チームファイトで無敵となったJackeyLoveは、24分間でキルを10にまで積み上げた。ところがトップ・Eスポーツは欲をかき、1-4の状況でバロンに挑み、JD・ゲーミングのベースの外でエースを与えてしまう。

 しかしそれもトップ・Eスポーツの勝利を少し遅らせただけだった。369はLoKeNのポジションミスを見逃さず、サイオンの「アンストッパブル・オンスラウト」で捕らえてみせた。ユーミのおかげでHPが満タンだったJackeyLoveは、エズリアルを使って相手のベースを一掃し、チームをシリーズ勝利へと導いた。


プレイヤー・オブ・ザ・ウィーク:ソン・“Rookie”・ユージン

 第2週でインビクタス・ゲーミングのソン・“Rookie”・ユージンが2度のゲームMVPに輝いた。チームで最も安定したパフォーマンスを誇るRookieは、オリアナで見事なプレーぶりをみせた。

 ノートリアスを使ったス・“Southwind”・ツィーリンはレベル5でシャン・“Angel”・タオを無防備な状態で捕らえた。

 リー・“SofM”・クアンドゥイにカウンターガンクを食らったものの、Rookieは「ディソナンス」でスピードアップすると、リーシンの「ソニックウェイブ」をかわしてみせた。

 ゲーム2でゾーイを使ったRookieは、「スリーピー・トラブル・バブル」を繰り出すたびにマップのターゲットを仕留めてみせた。

 ミッドゲームにはアフェリオスを仕留め、ゲームの流れをインビクタス・ゲーミングに手繰り寄せた。チームメートのフォローもあり、トリプルキルを達成した。


順位表

  1. トップ・Eスポーツ (2-0)
  2. LGD Gaming (2-0)
  3. チーム・WE (2-1)
  4. ビクトリー・ファイブ (2-1)
  5. ロイヤル・ネバー・ギブ・アップ (2-1)
  6. LNG・Eスポーツ (2-1)
  7. スニン (2-2)
  8. エドワード・ゲーミング (1-1)
  9. eスター (1-1)
  10. ファンプラス・フェニックス (1-1)
  11. インビクタス・ゲーミング (1-1)
  12. JD・ゲーミング (1-1)
  13. ヴィシ・ゲーミング (1-1)
  14. ローグ・ウォリアーズ (0-1)
  15. ビリビリ・ゲーミング (0-2)
  16. ドミナス・Eスポーツ (0-2)
  17. オー・マイ・ゴッド (0-3)