新型コロナウイルスの急速な感染拡大を食い止めるため、世界中の多くの分野がシャットダウンを余儀なくされている。サッカー界も例外ではなく、ライブスポーツイベントの延期や中止の影響に苦しむ日々を過ごしている。

 だが、ゲームを止める必要はない。各国のサッカーリーグやクラブ、選手たちはこの窮状の中、『FIFA 20』や『ウイニングイレブン2020(PES 2020)』などオンラインビデオゲームへと戦いの場を移そうとしている。

 世界的な有名サッカー選手であるリバプールFCのトレント・アレクサンダー=アーノルドやマンチェスター・ユナイテッドのマーカス・ラッシュフォードなども含め、数多くの現実世界のアスリートたちが、バーチャルなサッカーを価値ある代用品とする活動を先導している。

 クラブレベルでも各種の活動が行われており、ACミランやパリ・サンジェルマンFC、レイトン・オリエントFCなどがそれぞれオンライントーナメントを開催している。

 サッカーリーグや大会が主催するバーチャル大会も開催されている。誰もが自宅に閉じこもることを要請される状況の中、ファンたちに、そして選手たち自身にも何かやれることと楽しめることを提供し続けるためだ。

 応援するサッカーチームが見れずに寂しい? それなら現在開催中や今後開催予定のオンライントーナメントをチェックしてみよう。

  • Allアット・ホーム・ゲーミング・カップ: パリ・サンジェルマンFCが主催し、世界中のゲーマーに開かれた『FIFA 20』トーナメント。サッカーファンがフアン・ベルナトやユリアン・ドラクスラー、レイヴァン・クルザワ、PSGの『FIFA』プロ選手である“DaXe”と対戦できるチャンスも。
  • ブンデスリーガ・ホーム・チャレンジ: ドイツリーグの29の公式サッカーチームが2人組のチームを組んでオンライントーナメントで対戦。
  • コンバット・コロナ: 4月5日に開幕した『FIFA 20』トーナメントであり、ガレス・ベイルやパウロ・ディバラ、ルベン・ロフタス=チークなどを含む現実のプロサッカー選手たちが大勢参加。
  • EAスポーツ FIFA 20 ステイ・アンド・プレイ: 4月15日から19日まで開催予定。EAスポーツ社が自ら主催するノックアウト方式の大会で、チェルシーやリバプール、レアル・マドリーなどビッグクラブのプロ選手たちの参加が約束されている。
  • eリーガMX: メキシコのサッカーリーグは3月15日以来中止されているが、各クラブから3人が2020クラウスーラ・シーズンのデジタル版で競い合う形でゲームが続行される。
  • eMLSフレンドリー・シリーズ: アメリカのサッカーリーグは所属クラブによる一連の『FIFA 20』オンラインフレンドリーマッチを開催している。
  • フットボールズ・ステイング・ホーム・カップ: フットボール・アソシエーション(イングランドサッカー協会)が主催するトーナメントであり、イングランドのプロサッカー界から豪華メンバーの選手たちが参加して『FIFA 20』で戦う。
  • ステイ・インタートト・カップ: プレミアリーグ、チャンピオンシップ、フットボールリーグの選手たちによる直接対決が実現する『FIFA 20』バーチャルトーナメント。
  • UEFA eEURO 2020: 『PES 2020』で行われる国際大会。4月20日および27日にプレーオフ、5月3~4日に決勝大会が開催される。

 現実のスポーツイベントがEスポーツシーンに戦いの場を移す例は多くなっている。自宅での隔離生活がしばらく続いていく中で、今後もファンが楽しめるバーチャルトーナメントは増えていくことになりそうだ。