Dota2のチャリティ・トーナメント『ゲーマーズ・ウィザウト・ボーダーズ』が閉幕を迎えた。グランドファイナルズではチーム・シークレットがナートゥス・ヴィンケレをスイープし、再びオンライン大会を制する結果となっている。

 出場8チームは、それぞれが希望する(新型コロナウイルスと戦う)団体に150万ドルを寄付する権利を獲得するために激突した。本日はトーナメントで披露された最高のプレーを振り返ろう。


Zaiがアライアンスを餌に食いつかせ、Nishaのトリプルキルをアシスト

 チーム・シークレットとアライアンスが激突した準決勝の一戦で、シークレットのオフレイナー、ルドウィグ・“zai”・ワールベリは自らが囮になる形で、アライアンスのキャリー、ニコライ・“Nikobaby”・ニコロフのジャガーノートと代理のサポート、アーツィオム・“fng”・バーシャックを餌に食いつかせた。

 アライアンスのヒーローを引き出したシークレットは、ミハル・“Nisha”・ヤンコウスキのクイーン・オブ・ペインがボトムレーンにテレポートし、トリプルキルを達成。序盤に大きなアドバンテージを手にした。


Miracleのエンバー・スピリットがOGを相手にランペイジを達成!

 ニグマとOGが準々決勝で激突した。ニグマのスターキャリー、アメル・“Miracle-”・アルバルカウィは、ボトムレーンでの長いチームファイトの末にガス欠に陥ったOGを相手に、ランペイジを達成した。

 Miracle-はエンバースピリットのアビリティ「スレイト・オブ・フィスト」、「シアリング・チェイン」を使いこなすと、最後はファイア・レムナントでOGのヒーローを一人で片づけてみせた。


SaberLighT-がシークレットからイージス・オブ・イモータルを掠め取る

 準決勝のニンジャス・イン・パジャマス(NiP)vsシークレットの一戦で、NiPのオフレイナー、ヨナス・“SabeRLighT-”・ヴォレクのヴォイド・スプリットは「アストラル・ステップ」でイージス・オブ・イモータルを掠め取り、見るものすべてを驚かせた。

 イージスを手中に収めたNiPのヒーローたちは、SabeRLighT-に続いてロッシュ・ピットになだれ込み、zaiのドラゴンナイトを相手にボーナスキルを達成した。

YapzOrがスティールした「アイス・パス」でチームを勝利へ導く

 ともにグランドファイナルズまであと一勝と迫ったシークレットとアライアンスの準決勝にて、シークレットのポジション4、ヤツィエド・“YapzOr” ・ジャラダトは、なぜ彼が世界最高のルービック使いと評価されているのかを改めて証明してみせた。

 川沿いの大きなチームファイトで、YapzOrは「ゴースト・スケプター」を使ってNikobabyの「オムニスラッシュ」から逃れると、反転してアビリティ「ブレード・フューリー」をスティールしてみせた。ブレード・フューリーによって魔法耐性をつけると、YapzOrはfngの繰り出した「アイス・パス」を無効にし、すぐさまそのスペルをスティールした。YapzOrはそこから2連続で「アイス・パス」を繰り出し、シークレットを勝利へと導いた。


Cebがニグマの4人を相手にアルティメット「リバース・ポラリティ」を披露

 『ザ・インターナショナル』2連覇中の世界王者OGとニグマによる一戦で、OGのセバスティーン・“Ceb”・デブスは、そのテクニックがいささかも衰えていないことを証明してみせた。

 OGがマロウン・“GH” ・メルヘジのアース・スピリットを相手にガンクに失敗すると、ニグマはカウンターからイェイク・“MidOne”・ナイツェンを仕留めてみせた。しかしながら、ブリンク・ダガーを使うタイミングを窺っていたCebのマグナスは、アルティメット「リバース・ポラリティ」でニグマのヒーローを捕らえ、OGを勝利へと導いた。